妊婦健診の帰り道、病院の掲示板で「RSウイルスワクチン 定期接種はじまりました」の貼り紙を見かけた。
「RSウイルスって聞いたことはあるけど、私が打つの?赤ちゃんじゃなくて?」
そう思って、なんとなくそのまま帰ってきた妊婦さん・パパさんは多いのではないでしょうか。
じつは2026年4月から、妊婦さんが受ける「RSウイルス母子免疫ワクチン」が定期接種になり、無料で受けられるようになりました。
お母さんが妊娠中に1回打つだけで、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスの重い症状から守る、という新しいしくみです。
この記事では、妊婦のRSウイルスワクチンの対象(妊娠28〜36週)・費用・受け方の流れ5ステップ・持ち物チェックリスト・里帰り先で受けるときの手続き・効果と副反応・赤ちゃんのRSウイルス感染症の症状と受診の目安早見表・よくある質問7つまで、まとめてお伝えします。
おなかが大きくて疲れやすい時期のママでも、仕事帰りのパパでも、スッと読めるようにむずかしい言葉はできるだけ使わずに書きました。
※この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。
予診票の届き方や、市外で受けるときの手続きは自治体によってちがいます。
くわしくは、お住まいの市区町村の案内で必ず確認してくださいね。
📚 あわせて読むと安心なシリーズ記事
妊娠中の制度と、生まれたあとの予防接種・かぜ対策はひとつながりです。この3本と一緒に読むと、出産前後の準備がぐっと整理できます👇
・妊婦のための支援給付(妊娠5万円+出産後5万円)の申請方法
・赤ちゃんの予防接種スケジュール完全ガイド
・子どもの咳・のど風邪のホームケアと受診の目安
これだけは覚えて帰ってください(3つ)

くわしい話の前に、いちばん大事なところだけ先にお伝えします。
忙しい方は、まずこの3つだけ読んでくださいね。
🌟 妊婦のRSウイルスワクチン 大事な3つのこと
① 2026年4月から定期接種=無料。受けられるのは妊娠28週0日〜36週6日の間に1回だけ
② お母さんの体でできた「守る力」が赤ちゃんに届き、生まれた日から半年ごろまで重い症状を防ぎやすくなる
③ 期間をすぎると受けられない。28週の健診のときに「いつ打つか」を決めておくのがいちばん確実
RSウイルスってどんな病気?赤ちゃんにとって何がこわいの?

まずは、RSウイルスそのものについて、やさしく説明しますね。
RSウイルスは、せきや鼻水が出る「かぜ」の原因になるウイルスのひとつです。
とてもありふれたウイルスで、2歳までにほぼすべての子どもが一度はかかるといわれています。
1歳までに、半分以上の赤ちゃんがかかるともいわれているんです。
大人や大きい子がかかっても、ふつうの鼻かぜですむことがほとんどです。
でも、生まれて半年までの赤ちゃんにとっては、少し話が変わってきます。
小さい赤ちゃんほど、重くなりやすい
RSウイルスは、はじめてかかったときに症状が重くなりやすいウイルスです。
とくに生後6か月未満の赤ちゃんは、空気の通り道がまだとても細いですよね。
そこに鼻水やたんがつまると、息をするのが苦しくなってしまいます。
のどの奥の細い気管支に炎症が広がる「細気管支炎(さいきかんしえん)」や、肺炎になることもあります。
つまり、「ただのかぜ」が、小さな赤ちゃんでは入院が必要なほど重くなることがある、ということです。
早く生まれた赤ちゃんや、心臓・肺に病気がある赤ちゃんは、さらに注意が必要です。
症状はこんなふうに進むことが多い
うつってから2〜8日ほどで、熱・鼻水・せきといったかぜの症状が出てきます。
多くは数日〜1週間ほどで、だんだん落ち着いていきます。
ただ、2〜3日目くらいからせきがひどくなり、ゼーゼー・ヒューヒューという音が出ることがあります。
ミルクの飲みが悪くなったり、夜眠れなくなったりしたら、重くなりかけているサインです。
受診の目安は、このあとの早見表でくわしくまとめていますね。
「流行る季節」がずれてきている
RSウイルスは、むかしは秋から冬に流行るといわれていました。
でも最近は、夏ごろから流行がはじまる年もあります。
つまり、「冬に生まれる子だけ気をつければいい」とは言えなくなっている、ということです。
だからこそ、生まれる季節に関係なく、生まれた日から守れるしくみが大事になってきたんですね。
この制度でできること|お母さんの「守る力」を赤ちゃんにプレゼント

ここからが、今回の制度の中身です。
2026年4月1日から、妊婦さんが受けるRSウイルス母子免疫ワクチンが「定期接種」になりました。
定期接種とは、国が「受けてほしい」と決めている予防接種のことです。
つまり、対象の時期に受ければ費用は無料(公費)になる、ということです。
どうしてお母さんが打つと、赤ちゃんが守られるの?
ここが、ちょっとふしぎなところですよね。
ワクチンを打つと、お母さんの体の中で、RSウイルスとたたかう「守る力(抗体)」がつくられます。
この守る力は、おなかの中で胎盤(たいばん)を通って赤ちゃんに届きます。
そのため、赤ちゃんは生まれたその日から、RSウイルスへの守りを持った状態でスタートできるんです。
赤ちゃん本人は、生まれてすぐにはまだワクチンを打てません。
だから、「お母さんが代わりに受け取って、おなかの中で手わたす」というイメージですね。
使うワクチンは1種類だけ
定期接種で使えるワクチンは、「アブリスボ」(ファイザー社)の1種類です。
RSウイルスのワクチンには、高齢の方向けの別の種類もあります。
でも、そちらは妊婦さんの母子免疫には使えないので、まちがえないようにしましょう。
病院で受けるときに確認されるので、心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
対象になる人と、受けられる期間

対象になるのは、次の条件にあてはまる妊婦さんです。
✅ 対象になる妊婦さん
・接種する日に、その市区町村に住民登録がある
・接種する日に、妊娠28週0日〜36週6日である
・妊娠ごとに1回(前の妊娠で受けた人も、今回の妊娠で対象になる自治体が多い)
いちばん大事なのは、受けられる期間が約2か月しかないということです。
28週より前や、37週に入ってからの接種は、定期接種にはなりません。
その場合は「任意接種」といって、費用は全額自己負担になります。
また、2026年3月31日までに受けた分も、任意接種あつかいです。
早めに打つほうがいい理由
このワクチンは、打ってから赤ちゃんに守る力が届くまで、少し時間がかかります。
接種してから14日以内に生まれた赤ちゃんでは、効果がはっきり確かめられていません。
そのため、帝王切開などで出産日が早めに決まっている方は、とくにスケジュールに注意が必要です。
「38週6日までに出産の予定がある方は、医師に相談を」と案内している自治体もあります。
迷ったら、28〜32週ごろの健診で受けてしまうのが、いちばん安心な流れですよ。
ひと目でわかる早見表(準備物・窓口・期限)
ここまでの内容を、表にまとめました。
スクショしておくと、健診のときに見返せて便利ですよ。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
表のとおり、窓口は「住んでいる市区町村の予防接種の担当」になります。
保健センターや健康づくり課など、名前は自治体によってちがいます。
準備するものチェックリスト

当日あわてないように、持ち物を確認しておきましょう。
✅ 接種の日の持ち物チェックリスト
□ 予診票(接種券)…自治体から届いたもの。病院に置いてあるタイプの自治体もある
□ 母子健康手帳…妊娠週数の確認と、接種の記録に使う
□ 本人確認書類…マイナ保険証・資格確認書・マイナンバーカードなど
□ おくすり手帳…飲んでいる薬がある人
□ 里帰り先で受ける人は、住んでいる市区町村が出した依頼書など
母子健康手帳は、受けたワクチンの記録が残る大事な手帳です。
生まれたあとの赤ちゃんの予防接種でも毎回使うので、ケースにまとめておくと本当にラクになりますよ。
接種までの流れ5ステップ

実際に受けるまでの流れを、5つのステップにまとめました。
むずかしい手続きはほとんどないので、安心してくださいね。
ステップ1 予診票が届いているか確認する
多くの自治体では、妊娠届を出した人に予診票を郵送しています。
届くタイミングは、「妊娠届のあと、しばらくしてから」の自治体が多いです。
病院に予診票が置いてあって、当日記入する自治体もあります。
手元にない場合は、母子健康手帳といっしょにもらった書類の中も見てみてください。
それでも見つからなければ、市区町村の予防接種の担当に電話すれば大丈夫です。
ステップ2 26〜28週の健診で、医師に相談する
次の妊婦健診で、「RSウイルスのワクチンを受けたいです」と伝えましょう。
通っている産院で受けられるか、いつ受けるかを、ここで決めておくのがコツです。
産院によっては、健診の日にそのまま接種できるところもあります。
受けるかどうか迷っている段階でも、気になることをそのまま聞いて大丈夫ですよ。
ステップ3 予約を入れる(里帰りの人は申請も)
ワクチンを取り寄せる病院もあるので、事前の予約が必要なことが多いです。
里帰り先など、住んでいる市区町村の外で受けたい人は要注意です。
受ける前に、住んでいる市区町村へ申請が必要な自治体がほとんどです。
書類が届くまで2週間ほどかかることもあるので、早めに動きましょう。
ステップ4 当日、予診票を書いて接種する
当日は、予診票に体調などを書いて、医師の診察を受けます。
問題がなければ、腕の筋肉に1回注射して終わりです。
37.5度以上の熱があるときは受けられないので、日を改めましょう。
注射のあとは、体調が急に変わらないか、少しのあいだ病院で様子を見ます。
ステップ5 母子手帳に記録してもらい、パパと共有する
受けたワクチンは、母子健康手帳に記録してもらいます。
受けた日付は、スマホのメモや家族のカレンダーにも残しておきましょう。
「接種から14日たった日」がわかると、心の準備がしやすくなりますよ。
パパにも「受けたよ」とひとこと伝えて、出産後の予防接種の話につなげておくとスムーズです。
「打っても打たなくても、後悔しそう…」その迷いには名前があります
妊娠中のワクチンと聞くと、どうしても不安になりますよね。
「おなかの赤ちゃんに何かあったらどうしよう」
「でも、打たずに赤ちゃんが入院したら、きっと自分を責める」
こんなふうに、どちらを選んでも後悔しそうで、決められなくなる方はとても多いです。
先に「後悔」を想像してしまうのは、自然なこと
人は大事な決断の前に、「選んだあとに後悔している自分」を先に想像してしまいます。
心理学では、これを「予期後悔(よきこうかい)」と呼んでいます(行動経済学などで研究されている考え方です)。
つまり、まだ起きていない後悔を、今のうちから感じてしまう心のクセ、ということです。
赤ちゃんを大切に思う気持ちが強いほど、この迷いは大きくなります。
だから、迷っている自分を「優柔不断だ」と責めなくて大丈夫ですよ。
迷ったときは「1人で決めない」
このタイプの迷いは、ネットで調べれば調べるほど深くなりがちです。
おすすめは、気になることを3つだけメモして、健診で医師や助産師に聞くことです。
「おなかの子への影響は?」「副反応は?」「私の出産予定日だといつ打つのがいい?」くらいで十分です。
そして、パパと「わが家はこう決めたね」と言葉にしておくことも大事です。
2人で決めたことなら、あとからどんな結果になっても、ひとりで抱えこまずにすみます。
受けるかどうかは、最終的には家族で決めてよいことなんです。
効果と副反応|数字でみると、どのくらい?
不安をへらすには、数字を知っておくのがいちばんです。
自治体が案内している臨床試験(実際に人で効果を確かめた研究)の結果を、やさしく言いかえてまとめますね。
赤ちゃんを守る力の目安
生まれてから90日(約3か月)までの赤ちゃんでは、重い症状になるのを約8割防いだという結果があります。
生まれてから180日(約6か月)までで見ても、重い症状を約7割防いだとされています。
つまり、かからないわけではないけれど、「入院するほど重くなる」のをかなり防げる、ということです。
いちばん危ない「生まれて半年」の時期を守ってくれるのが、このワクチンの大きな役わりです。
お母さんに出やすい副反応
いちばん多いのは、注射したところの痛み(約4割)です。
ほかに、頭痛(約3割)や筋肉痛(約3割弱)がみられることがあります。
注射したところが赤くなる・はれることもありますが、多くは数日でおさまります。
気になる症状が続くときは、接種した病院に連絡しましょう。
接種に注意が必要な人
次のような方は、受ける前に必ず医師と相談してください。
妊娠高血圧症候群と言われたことがある・なりやすいと言われている方。
血が止まりにくい病気がある方や、血をさらさらにする薬を飲んでいる方。
心臓・腎臓・肝臓などに持病がある方や、過去にワクチンでアレルギーが出たことがある方。
予診票の質問にそって医師が確認してくれるので、正直に書いておけば大丈夫ですよ。
やりがちなNGを3つ
せっかくの無料のチャンスを逃さないために、よくある失敗をまとめました。
NG① 「36週のうちに打てばいいや」と後回しにする
受けられる期間は36週6日までですが、ギリギリはおすすめできません。
接種から14日以内に生まれると、効果がはっきりしないからです。
出産はいつ始まるかわからないので、余裕をもって28〜32週ごろに受けておきましょう。
NG② 里帰り先の病院で、手続きなしに受けてしまう
住んでいる市区町村の外で、事前の手続きなしに受けると、自己負担になることがあります。
あとからお金が戻るかどうかは、自治体によってちがいます。
里帰りの予定がある方は、27週ごろまでに、住んでいる市区町村に問い合わせておくと安心です。
NG③ 「ワクチンを打ったから、もう大丈夫」と思いこむ
このワクチンは、重い症状を防ぐ力はありますが、かからないわけではありません。
生まれたあとの手洗いや、人ごみをさけるといった予防も、やっぱり大切です。
「ワクチン+おうちの予防」の二段がまえで、赤ちゃんを守っていきましょう。
生まれたあとにできる、RSウイルス予防の5つの習慣
ここからは、赤ちゃんが生まれてからの話です。
どれも今日からできる小さなことばかりなので、パパもいっしょに覚えてくださいね。
習慣① 帰ったら、まず手洗い(パパも上の子も)
RSウイルスは、せきやくしゃみのしぶき、ウイルスがついた手やおもちゃからうつります。
外から帰ったら、赤ちゃんにさわる前に必ず手を洗いましょう。
石けんでしっかり洗うのが、いちばんシンプルで強い予防です。
習慣② 上の子のかぜに、いちばん気をつける
赤ちゃんにRSウイルスを運んでくるのは、保育園や幼稚園に通う上の子であることが多いです。
上の子に鼻水やせきがあるときは、赤ちゃんの顔の近くで遊ばせないようにしましょう。
「赤ちゃんにちゅーするのは、元気な日だけね」と、やさしくルールを決めておくのもおすすめです。
習慣③ 生後半年までは、人ごみをさける
流行っている時期は、ショッピングモールなど人の多い場所へ赤ちゃんを連れて行くのは、できるだけ控えましょう。
買い物はパパが行く、ネットスーパーを使う、など家族で分担するとラクですよ。
習慣④ 部屋の湿度を50〜60%に保つ
空気が乾燥すると、のどや鼻の守りが弱くなります。
冬は加湿器を使って、湿度50〜60%くらいを目安にしましょう。
温湿度計を置いておくと、「今日は乾燥してるな」がひと目でわかって便利です。
習慣⑤ 鼻水はこまめにとってあげる
赤ちゃんは、自分で鼻をかめません。
鼻がつまると、ミルクが飲みにくくなり、眠りも浅くなります。
鼻吸い器でこまめにとってあげると、呼吸がグッとラクになりますよ。
やり方は、子どもの鼻水・鼻づまりの対処法でくわしく紹介しています。
赤ちゃんのRSウイルス 症状と受診の目安早見表
かかってしまったときに、どこまで様子を見てよいかの目安を表にしました。
生後6か月未満の赤ちゃんは、迷ったら早めに受診が基本です。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
夜や休日に「受診したほうがいいのかな」と迷ったら、子ども医療電話相談「#8000」に電話してみてください。
小児科の先生や看護師さんが、今すぐ病院に行くべきかを一緒に考えてくれます。
熱が出たときのおうちケアは、子どもが熱を出したときの家庭でのケアも参考にしてくださいね。
早く生まれた赤ちゃん・持病がある赤ちゃんは
早く生まれた赤ちゃんや、心臓・肺などに病気がある赤ちゃんは、RSウイルスで重くなりやすいです。
こうした赤ちゃんには、重症化を防ぐための注射(抗体のお薬)が、健康保険で使える場合があります。
対象になるかどうかは、赤ちゃんの主治医に聞いてみてください。
小さく生まれた赤ちゃんの医療費については、未熟児養育医療の記事もあわせてどうぞ。
パパができること|妊娠中から出産後までの役わり分担
このワクチンは、ママが受けるものです。
でも、パパにもできることはたくさんあります。
✅ パパのやることチェックリスト
□ 28週の健診日をカレンダーに入れ、「RSワクチンどうする?」と声をかける
□ 里帰りする場合は、住んでいる市区町村への問い合わせを代わりにする
□ 接種日は家事を多めに引き受け、ママが休める日にする
□ 出産前に、加湿器・温湿度計・鼻吸い器をそろえておく
□ 生まれたら、帰宅後すぐの手洗いを「パパから」実践する
おなかの大きいママにとって、電話や手続きは意外と負担になります。
「調べるのはパパ、決めるのは2人」で分担すると、ぐっと動きやすくなりますよ。
出産後の手続き全体の流れは、出産後の手続き一覧チェックリストにまとめています。
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よくある質問7つ
Q1. おなかの赤ちゃんへの影響が心配です。
このワクチンは、妊婦さんに打つことを前提に作られ、国の審査を通ったものです。
そのうえで、定期接種として国がすすめています。
それでも心配なことがあれば、健診のときに医師へ遠慮なく聞いてくださいね。
Q2. 28週より前に打ったら、無料になりませんか?
定期接種の対象は、妊娠28週0日〜36週6日です。
それより前やあとに受けると、任意接種になり、費用は自己負担になります。
任意接種の費用は医療機関によってちがうので、事前に確認しましょう。
Q3. 前の妊娠のときに打ちました。今回も受けられますか?
「妊娠ごとに1回」が基本で、前の妊娠で受けた方も対象にしている自治体が多いです。
念のため、お住まいの市区町村の案内を確認してください。
Q4. 予診票が届きません。どうすればいいですか?
自治体によって、郵送のタイミングや、病院に置いてある方式などがちがいます。
転入した方は、前の市区町村の予診票は使えないことがほとんどです。
市区町村の予防接種の担当に、電話で確認するのがいちばん早いですよ。
Q5. インフルエンザなど、ほかのワクチンと同じ日に打てますか?
ほかのワクチンとの同時接種は、医師が特に必要と認めたときだけとされています。
インフルエンザのワクチンも受けたい方は、日程を医師と相談して決めましょう。
子どものインフルエンザ予防接種については、こちらの記事でまとめています。
Q6. 接種したあと、すぐに生まれたら意味がないですか?
接種から14日以内に生まれた赤ちゃんでは、効果がはっきり確かめられていません。
だからこそ、28〜32週ごろの早めの接種がおすすめなんです。
生まれたあとは、手洗いや人ごみをさけるなど、おうちの予防をしっかり続けましょう。
Q7. 受けなかったら、赤ちゃんは必ず重症になりますか?
いいえ、そんなことはありません。
ワクチンは、重い症状になる確率を下げるための選択肢のひとつです。
受けるかどうかは家族で決めてよいことなので、決めたあとは自分を責めず、生まれてからの予防に気持ちを向けてくださいね。
あなたのおうちでは、どの健診で話題にしますか?
新しい制度は、知っているかどうかで動き方が大きく変わります。
「掲示板で見かけたけど、そのままにしていた」という声も本当に多いんです。
でも、28週の健診でひとこと聞くだけで、ちゃんと間に合います。
あなたのおうちでは、次の健診のとき、パパとママのどちらが先に「RSワクチンどうする?」と切り出しますか。
今夜、2人で予定日のカレンダーを見ながら話してみると、それだけで準備は半分終わりますよ。
🌿 この記事のまとめ
・RSウイルスは2歳までにほぼ全員がかかる。生後6か月未満は重くなりやすい
・2026年4月から、妊婦さんのRSウイルスワクチンが定期接種=無料に
・受けられるのは妊娠28週0日〜36週6日に1回。28〜32週ごろが安心
・持ち物は予診票・母子健康手帳・本人確認書類。里帰りの人は事前申請を
・生まれたあとは手洗い・加湿・鼻水ケア。ゼーゼー・ミルク減は早めに受診
おわりに
妊娠後期は、体も心もいっぱいいっぱいになる時期ですよね。
そんな中で「新しいワクチン」の話が出てくると、それだけで疲れてしまうかもしれません。
でも、このワクチンは「生まれてくる赤ちゃんへの、最初のプレゼント」のようなものです。
お母さんの体を通して、生まれたその日から赤ちゃんを守る力を手わたせます。
受けると決めた方も、よく考えて見送った方も、赤ちゃんを思って悩んだ時間そのものが大切な準備です。
次の健診で、気になることをひとつだけ聞いてみてください。
それだけで、出産までの不安がひとつ軽くなりますよ。
※この記事は2026年10月時点の公的機関・自治体の情報をもとにまとめた一般的な内容です。予診票の届き方・市外での接種手続き・費用のあつかいは自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の案内で必ず確認してください。体調や接種の判断については、かかりつけの産科医・小児科医に相談してください。