「そろそろ健診の案内が届いたけれど、いったい何をするの?」
「うちの子、健診で引っかかったらどうしよう…」
そんなふうにドキドキしているママ・パパは、とても多いです。
乳幼児健診(乳幼児健康診査)は、赤ちゃんや小さな子どもが順調に育っているかを見てもらえる、大切な機会です。
この記事では、1か月児健診・3〜4か月児健診・1歳6か月児健診・3歳児健診・5歳児健診の内容や持ち物、費用、当日の流れを、はじめての方にもわかるようにまとめました。
あわせて「よその子と比べて落ち込んでしまう気持ち」との向き合い方も、やさしくお話しします。
読み終わるころには、「健診って、こわい場所じゃないんだ」とホッとできるはずです。
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健診とセットで知っておきたい制度も、まとめてあります。
※この記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。健診の名前・時期・費用・持ち物は、お住まいの市区町村によって少しずつ違います。かならずお手元の案内や自治体のホームページで確認してくださいね。
乳幼児健診って、そもそも何をするの?

乳幼児健診とは、市区町村が行う「子どもの成長・発達をみる健康診査」のことです。
身長や体重をはかったり、お医者さんが体の様子を診たりします。
言葉や運動の育ち、耳や目の様子もみてくれます。
つまり「順調に育っているかな?」を、専門家といっしょに確認できる場です。
💛 いちばん大事なこと
健診は「テスト」でも「合格・不合格を決める場」でもありません。
病気や育ちの気がかりを、早めに見つけて支えにつなげるための場です。
そして、日ごろの育児の不安を無料で相談できる、心強い味方でもあります。
健診には、大きく3つの役割があります。
1つめは、成長や発達を確認することです。
2つめは、病気や体の心配ごとを早めに見つけることです。
3つめは、育児の悩みを保健師さんや医師に相談できることです。
「離乳食が進まない」「言葉が遅い気がする」といった小さな不安も、遠慮なく話して大丈夫です。
どの健診がいつある?年齢別の早見表
乳幼児健診には、いくつかの種類があります。
その中でも「1歳6か月児健診」と「3歳児健診」は、法律(母子保健法)で市区町村に実施が義務づけられています。
つまり、この2つはどこの自治体でも必ず行われる、とても大切な健診です。
まずは全体像を、下の早見表でつかんでください。
| 健診の種類 | 時期の目安 | 主にみてもらうこと | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 1か月児健診 | 生後1か月ごろ | 体重の増え方・黄疸・おっぱいやミルクの飲み具合 | 自治体により無料〜自己負担(下記参照) |
| 3〜4か月児健診 | 生後3〜4か月 | 首のすわり・あやし笑い・目で追う・股関節の確認 | 基本無料 |
| 9〜11か月児健診 | 生後9〜11か月 | おすわり・はいはい・つかまり立ち・手づかみ食べ | 基本無料 |
| 1歳6か月児健診 (法律で義務) |
1歳6か月〜2歳ごろ | 歩行・言葉・指さし・スプーン・歯科(むし歯) | 無料 |
| 3歳児健診 (法律で義務) |
3歳〜4歳ごろ | 言葉・生活習慣・視力・聴力・歯科・尿検査 | 無料 |
| 5歳児健診 | 5歳ごろ | 就学前の発達・集団生活での様子の確認 | 自治体により順次拡大中 |
※健診の名前や時期は、自治体によって「4か月児健診」「10か月児健診」などと少し違います。
お住まいの案内に書かれた月齢を目安にしてください。
1か月児健診と5歳児健診は、いま全国に広がっている途中です
じつは、健診のしくみは今まさに手厚くなっているところです。
国(こども家庭庁)は、これまで各家庭の負担になりがちだった「1か月児健診」と「5歳児健診」への補助を進めています。
とくに1か月児健診は、2026年10月1日以降に受ける分から、公費の対象になっていく予定です。
これは「受診票に書かれた検査を受けた場合」が対象になります。
ただし、実際にいつから・いくらで受けられるかは自治体ごとに準備が進んでいる段階です。
お住まいの市区町村で、最新の案内をかならず確認してくださいね。
「よその子はできてるのに」——つい比べて落ち込むあなたへ

健診が近づくと、こんな気持ちになりませんか。
「同じ月齢のあの子はもう歩いてるのに、うちはまだ…」
「ママ友の子はおしゃべりが上手なのに、うちの子は言葉が遅い気がする」
この「つい人と比べてしまう気持ち」には、じつは名前があります。
心理学ではこれを社会的比較と呼びます(フェスティンガーという研究者が示した考え方です)。
人はまわりに比べる相手がいると、自分の位置を確かめようとして、自然と比べてしまうのです。
つまり、比べてしまうのはあなたが心配性だからではありません。
だれにでも起きる、ごく自然な心の働きなのです。
💛 覚えておきたい合言葉
健診の「目安」は、みんなが同じ日にできるようになる線ではありません。子どもの育ちには、大きな幅があります。「その子のペース」があって当たり前なのです。
もう一つ、知っておいてほしい心のクセがあります。
不安になると、人は「できていないところ」ばかりが目についてしまいます。
本当はたくさんできていることがあるのに、心配な一点だけが大きく見えてしまうのです。
だからこそ、健診の前には「できるようになったこと」を紙に書き出してみてください。
「バイバイができた」「名前を呼ぶと振り向く」——きっと、いくつも出てきます。
比べる相手は、よその子ではなく「昨日までのわが子」で十分です。
健診でやりがちなNG 3つ

よかれと思ってやったことが、かえって親子を苦しめることがあります。
ここでは、ありがちな3つをやさしくお伝えします。
NG1:できるように「特訓」してから行く
「指さしができないと引っかかるかも」と、前日にあわてて練習させる方がいます。
でも、健診はテストではありません。
ふだんのままの姿を見てもらうほうが、正しい相談ができます。
無理に特訓すると、子どもが健診の場を「こわい場所」と感じてしまうこともあります。
NG2:心配ごとを「聞かないほうがいい」と我慢する
「こんな小さなこと、聞いたら心配性だと思われそう」と黙ってしまう方がいます。
でも、健診は相談するための場です。
小さな気がかりこそ、その場で聞くのがいちばんです。
あとで一人で悩む時間が、ぐっと減りますよ。
NG3:「引っかかった=悪いこと」と思い込む
「要観察」「経過をみましょう」と言われると、頭が真っ白になりますよね。
でも、それは「もう少していねいに見守りましょう」という意味です。
早めに気づけたからこそ、必要な支えにつなげられます。
つまり、それは悪い知らせではなく、味方が増えたということなのです。
健診を安心して受けるための5つのコツ

ここからは、当日を落ち着いて過ごすための具体的なコツを5つ紹介します。
コツ1:気になることを事前にメモしておく
当日は待ち時間や子どものぐずりで、聞きたいことを忘れがちです。
スマホのメモに、聞きたいことを3つだけ書いておきましょう。
「夜泣きがひどい」「偏食が心配」など、短くて大丈夫です。
コツ2:機嫌のいい時間帯を選ぶ
予約制なら、お昼寝や授乳のリズムに合う時間を選びましょう。
眠くて大泣き、では正しく見てもらいにくくなります。
ごきげんな時間に合わせるだけで、健診はぐっとスムーズになります。
コツ3:脱ぎ着しやすい服で行く
健診では服を脱いで体重や体をみることが多いです。
前開きの服やゆったりした服だと、親も子もラクです。
着替えも1組あると、汚れても安心です。
コツ4:できれば夫婦や祖父母と2人で行く
一人だと、荷物・記入・子どものお世話をすべて抱えて大変です。
もう一人いれば、相談に集中できます。
パパの参加は、子どもの様子を一緒に知る絶好のチャンスでもあります。
コツ5:「相談する場」と考えて肩の力を抜く
健診は評価される場ではなく、味方に会いに行く場です。
うまくいかなくても、それも含めて見てもらえば大丈夫です。
深呼吸して、いつものわが子で行きましょう。
持ち物チェックリスト

忘れ物があると、当日あわててしまいます。
前の晩に、下のリストで確認しておくと安心です。
✅ 乳幼児健診 持ち物リスト
□ 母子健康手帳(いちばん大事)
□ 受診票・問診票(事前に記入しておく)
□ 健康保険証・乳幼児医療証
□ バスタオル・着替え1組
□ おむつ・おしりふき・ビニール袋
□ 授乳ケープや飲み物・小さなおやつ
□ お気に入りのおもちゃ(待ち時間対策)
□ (3歳児健診)家庭で行う視力・尿検査の結果
とくに母子健康手帳は、健診の記録を書き込む大切なものです。
玄関に前の晩から置いておくと、忘れにくくなりますよ。
健診当日の流れ(ステップ1〜5)

はじめてだと、当日の流れがわからず不安ですよね。
集団健診の一般的な流れを、5つのステップで見てみましょう。
ステップ1:受付
会場についたら、母子健康手帳と受診票を出して受付をします。
ステップ2:身体測定
身長・体重・頭の大きさをはかります。
服を脱がせることが多いので、脱ぎ着しやすい服が便利です。
ステップ3:問診・保健師さんとの相談
ふだんの様子や気になることを聞かれます。
メモした心配ごとは、ここで相談しましょう。
ステップ4:医師の診察・歯科健診など
お医者さんが体や発達をみてくれます。
1歳6か月児健診・3歳児健診では、歯のチェックもあります。
ステップ5:結果の説明・必要なら次の案内
その日の結果を教えてもらえます。
気になる点があれば、次の相談や専門機関を紹介してもらえます。
費用・窓口・受け忘れたときはどうする?
最後に、お金や手続きの疑問をまとめて解決しておきましょう。
費用はかかるの?
市区町村が行う集団健診は、基本的に無料です。
1歳6か月児健診と3歳児健診は、法律で行うことが決まっているため、費用はかかりません。
医療機関で受ける個別健診は、自治体から配られる受診票を使えば無料になることが多いです。
ただし、受診票を使わない場合は自己負担になることもあります。
申し込みや窓口はどこ?
多くの健診は、対象の月齢になると自治体から案内が届きます。
集団健診なら、決められた日時に保健センターへ行きます。
個別健診なら、指定の医療機関に予約して受けます。
わからないときは、市区町村の子育て・母子保健の窓口に聞けば教えてもらえます。
日にちを過ぎてしまったら?
「うっかり受け忘れた」「体調不良で行けなかった」——よくあることです。
あわてなくて大丈夫です。
まずは自治体の窓口に連絡しましょう。
別の日に振り替えたり、医療機関での受診を案内してもらえたりします。
期限を過ぎても、あきらめずに相談するのが大切です。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 健診に行かないとどうなりますか?
すぐに罰則があるわけではありません。
ただ、成長や病気の気がかりを見つける大切な機会を逃してしまいます。
都合が悪いときは、振り替えができないか自治体に相談しましょう。
Q2. 里帰り中や引っ越し後でも受けられますか?
受けられる場合が多いですが、手続きが必要なことがあります。
里帰り先や引っ越し先の自治体に、事前に問い合わせておくと安心です。
Q3. パパだけで連れて行っても大丈夫?
もちろん大丈夫です。
ふだんの様子を伝えられるよう、気になることをママと共有してから行くとスムーズです。
Q4. 「様子をみましょう」と言われて不安です
これは「もう少していねいに見守りましょう」という意味です。
悪い知らせではなく、支えるための一歩だと考えてください。
心配なときは、次の相談日を早めに予約しておくと安心です。
Q5. 言葉が遅い気がします。健診で相談していい?
ぜひ相談してください。
言葉の育ちには大きな幅があります。
専門家に見てもらうことで、家でできる関わり方も教えてもらえます。
Q6. 予防接種と健診、どっちが先?
どちらも大切ですが、スケジュールが重なることもあります。
迷ったら、案内に書かれた日程を優先し、かかりつけ医に相談しましょう。
詳しくは予防接種スケジュールの記事もあわせてご覧ください。
Q7. 健診で発達の指摘を受けたら、その後どうなりますか?
必要に応じて、発達相談や専門機関を紹介してもらえます。
早く支えにつながるほど、子どもも親もラクになります。
一人で抱えず、まわりの力を借りていきましょう。
🌱 この記事のまとめ
・乳幼児健診は「合否を決める場」ではなく、成長を確認し相談できる味方です。
・1歳6か月児健診と3歳児健診は、法律で行うことが決まっている大切な健診です。
・1か月児健診は2026年10月から公費の対象へと広がっていく予定です。
・持ち物の中心は母子健康手帳。前の晩に準備しておくと安心です。
・比べる相手は「よその子」ではなく「昨日までのわが子」で十分です。
おわりに
健診の案内が届くと、うれしさと同じくらい不安も湧いてきますよね。
でも、健診はあなたと子どもを見張る場ではありません。
いっしょに成長を喜び、困ったときに支えてくれる味方に会う場です。
うまく答えられなくても、泣いてしまっても、それでいいのです。
いつものわが子のまま、肩の力を抜いて行ってきてください。
あなたが毎日ちゃんと見てきたからこそ、小さな変化に気づけているのです。
その愛情は、もう十分に届いていますよ。
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