会社から、年末調整の書類がまた配られた。
「扶養控除等申告書…去年と同じでいいよね?」
そう思って、子どもの名前だけ書き写して出そうとしていませんか。
じつは2026年(令和8年分)の年末調整は、子どもの扶養のルールが大きく変わる年です。
高校生・大学生の子どもがアルバイトをしているおうちでは、「どこまで稼いだら扶養から外れるか」の線が上がりました。
また、19〜22歳の子どもには、扶養から外れても使える新しい控除もはじまっています。
この記事は、年末調整の書類を前に「子どもの欄、どう書けばいいの?」と手が止まっているパパ・ママに向けて書きました。
子どもの扶養控除のしくみ・年齢別の控除額・16歳未満の子の書き方・高校生や大学生のバイト年収の目安・共働きはどちらの扶養に入れるか・書き方の流れ5ステップ・よくある質問7つまで、まとめてお伝えします。
税金の言葉はむずかしいものが多いので、できるだけ日常の言葉に置きかえて説明しますね。
※この記事は2026年10月時点の情報(国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」など)をもとにしています。
書類の配り方や提出の締め切りは、勤務先によってちがいます。
くわしくは勤務先の案内を必ず確認してください。
住民税のあつかいは、お住まいの市区町村で確認してくださいね。
📚 あわせて読むと安心なシリーズ記事
子どものお金の制度は「税金」「健康保険」「手当」の3つがつながっています。この3本と一緒に読むと、全体の地図がぐっと見えやすくなります👇
・子どもを健康保険に入れる手続きガイド(共働きはどちらの扶養?)
・子どもの医療費控除のやり方と確定申告の流れ
・児童手当の申請方法と2026年最新ルール
これだけは覚えて帰ってください(3つ)

くわしい話の前に、いちばん大事なところを先にお伝えします。
時間がない方は、まずこの3つだけ読んでくださいね。
🌟 子どもの扶養と年末調整 大事な3つのこと
① 税金が安くなる「扶養控除」は16歳以上の子どもだけ。でも16歳未満の子も書類の「住民税」の欄には必ず書く
② 2026年分から、子どもを扶養に入れられるバイト収入の目安が年123万円以下→年136万円以下に上がった
③ 19〜22歳の子は、136万円をこえても年197万円以下なら新しい「特定親族特別控除」が使える(別の用紙に書く)
そもそも「子どもの扶養控除」ってなに?

まずは、言葉の意味からやさしく説明しますね。
「扶養(ふよう)」とは、家族の生活を自分のお金で支えている、ということです。
「控除(こうじょ)」とは、税金を計算するときに、収入から差し引いてもらえる金額のことです。
つまり扶養控除とは、「子どもを養っている分、税金を少し軽くしますよ」というしくみなんです。
差し引かれる金額が大きいほど、払う所得税が少なくなります。
年末調整は「1年分の税金の答え合わせ」
会社員の場合、毎月のお給料からは、だいたいの所得税が先に引かれています。
年末調整は、12月に1年分の正しい税金を計算し直して、払いすぎた分を返してもらう手続きです。
つまり、1年分の税金の「答え合わせ」のようなものですね。
このとき、子どもの情報を正しく書いておかないと、本来使えるはずの控除がもれてしまいます。
年齢は「12月31日の時点」で決まる
扶養控除の年齢は、誕生日ではなくその年の12月31日の時点の年齢で決まります。
たとえば、12月生まれで年末に16歳になる子は、その年から扶養控除の対象になります。
2026年分でいうと、平成23年(2011年)1月1日以前に生まれた子が16歳以上にあたります。
ちょっとややこしいので、このあとの早見表で年齢ごとに整理しますね。
2026年(令和8年分)の年末調整で変わったこと

2026年の税金のルール変更(令和8年度の税制改正)で、子どもの扶養にかかわる線が上がりました。
この変更は2026年12月1日から始まり、2026年分の年末調整から使われます。
つまり、今年の年末調整から、さっそく新しいルールで計算されるということです。
子どもを扶養に入れられる収入の線が上がった
子どもを扶養控除の対象にできるのは、子ども本人の1年の所得が一定以下のときだけです。
この線が、2026年分から所得58万円以下→62万円以下に上がりました。
アルバイト代だけの子なら、年収123万円以下→136万円以下が目安です。
「所得」とは、収入から必要な経費などを差し引いた残りの金額のことです。
バイト代の場合は、収入から「給与所得控除」という決まった額を引いて計算します。
その最低額が65万円から74万円に上がったので、62万円+74万円=136万円、という計算になります。
19〜22歳の子に「特定親族特別控除」がある
大学生くらいの子が、バイトをがんばって136万円をこえることもありますよね。
前は、線をこえると扶養控除がゼロになり、親の税金が急に増えていました。
いまは19歳以上23歳未満の子なら、年収197万円以下まで「特定親族特別控除」が使えます。
子どもの収入が増えるにつれて、控除の額が少しずつ減っていくしくみです。
つまり、「1円こえたらいきなりゼロ」の崖が、なだらかな坂になった、ということです。
年収159万円以下(所得85万円以下)なら、扶養控除と同じ63万円がそのまま使えます。
23歳未満の子がいると生命保険料控除が増えることも
2026年分と2027年分は、23歳未満の扶養している家族がいる場合、生命保険料控除にも特別ルールがあります。
2012年以降に契約した生命保険(新しい制度の保険)の控除の上限が、4万円から6万円に上がります。
16歳未満の子どもも「扶養している家族」にふくまれます。
保険料控除申告書を書くときに、勤務先の案内であわせて確認してみてくださいね。
年齢別・子どもの扶養控除 早見表
ここまでの話を、年齢ごとに1つの表にまとめました。
書類を書く前に、わが子がどの行にあたるかを確認してみてください。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
※2026年(令和8年分)の所得税のルールです(国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」より)。障害のある子どもには、別に障害者控除があります。住民税のあつかいは市区町村で確認してください。
「よくわからないから、去年と同じでいいや」その気持ちには名前があります

年末調整の書類って、見ただけで疲れてしまいますよね。
小さな字と、聞きなれない言葉がずらっと並んでいます。
そんなとき、多くの人は「去年と同じに書いておけば大丈夫」と考えがちです。
心理学では、これを「あいまいさを避ける気持ち(曖昧さ回避)」と呼びます(エルズバーグという研究者が明らかにした考え方です)。
つまり、人は中身がよくわからない選択肢を、損得に関係なく避けたくなる、ということです。
だから「新しい控除」と聞いても、よくわからないまま見送ってしまうんですね。
でも今年は、その「去年と同じ」が損につながりやすい年です。
わからないのは、あなたのせいではありません
税金のルールは、毎年のように少しずつ変わります。
経理の仕事をしている人でも、毎年調べ直しているくらいです。
わからなくて当たり前、と思って大丈夫ですよ。
大事なのは、全部を理解することではありません。
「わが子は早見表のどの行か」だけ分かれば、書く場所は決まります。
あいまいさは「1つずつ小さく」すれば消える
あいまいな気持ちは、知らないことが多いほど大きくなります。
逆にいうと、知らないことを1つずつ減らせば、自然と小さくなります。
「子どもの生年月日を確認する」「バイト代の見込みを聞く」。
この2つだけでも、書類の半分はうまります。
「書く係」と「確認する係」に分けるとラク
書類を1人で全部かかえると、どうしても「去年と同じでいいや」になりがちです。
そこでおすすめなのが、夫婦で役わりを分けることです。
たとえば、パパが書く係、ママが早見表を見ながら確認する係、という形です。
2人の目で見るだけで、子どもの書きもれや、ダブりにぐっと気づきやすくなります。
1人で悩む時間が減るので、気持ちもずっと軽くなりますよ。
年末調整で子どもの欄を書く前の準備チェックリスト

書類を書きはじめる前に、手元に集めておくとラクなものをまとめました。
夜に書くつもりなら、夕方のうちにここだけそろえておくと、5分で終わりますよ。
✅ 準備するものチェックリスト
□ 子どもの名前・生年月日(保険証やマイナンバーカードで確認)
□ 子どものマイナンバー(勤務先から求められた場合)
□ バイトをしている子の、今年1年の収入の見込み額(1〜12月分)
□ 配偶者(パートナー)が、子どもをどちらの扶養にしているか
□ 去年の扶養控除等申告書のひかえ(あれば)
□ 生命保険料・地震保険料の控除証明書(10月ごろにハガキで届く)
□ 勤務先の提出の締め切り日
子どもの欄の書き方 5ステップ

ここからは、実際の書き方の流れです。
紙でも、会社のシステムやスマホで入力する場合でも、考え方は同じです。
ステップ1:子どもの年齢を「12月31日時点」で確認する
まずは、子ども一人ひとりの生年月日を見て、年末時点の年齢を出します。
16歳以上か、19〜22歳か、で書く場所が変わります。
きょうだいがいるおうちは、メモ用紙に「名前・年齢・どの行か」を書き出すと迷いません。
ステップ2:バイトをしている子に、今年の収入を聞く
高校生・大学生の子には、「今年のバイト代、だいたいいくらになりそう?」と聞いてみましょう。
12月分の給料もふくめた、1月〜12月の合計で考えます。
136万円をこえそうなら、ステップ4の「特定親族特別控除」を確認します。
聞くときは、責めるような言い方にならないよう、「家の書類で必要なんだ」と理由を伝えると話しやすいですよ。
ステップ3:扶養控除等申告書に書く
16歳以上で年収136万円以下の子は、「控除対象扶養親族」の欄に書きます。
19〜22歳の子は、「特定扶養親族」の印をつける欄も忘れずに。
16歳未満の子は、下のほうにある「住民税に関する事項」の欄に書きます。
ここに書いた情報は、住民税の計算などに使われます。
「税金が安くならないなら書かなくていい」と思われがちですが、ここは必ず書いておきましょう。
ステップ4:19〜22歳で136万円をこえる子は別の用紙へ
19〜22歳で、年収が136万円をこえて197万円以下の子は、扶養控除の対象にはなりません。
その代わりに「特定親族特別控除申告書」に書きます。
この用紙は、基礎控除申告書などと1枚にまとまっていることが多いです。
扶養控除等申告書に書いていなくても、この用紙を出せば控除が使えます。
反対に、この用紙を出さないと控除はもれてしまうので注意してくださいね。
ステップ5:来年分の申告書もあわせて出す
年末調整の時期には、たいてい「来年(2027年分)の扶養控除等申告書」もいっしょに配られます。
こちらには、来年の見込みで子どもの情報を書きます。
来年16歳になる子や、来年からバイトを始める子がいたら、ここで反映しておきましょう。
書き終えたら、控えをスマホで撮っておくと、来年の自分がとても助かりますよ。
スマホや会社のシステムで入力する場合
最近は、紙ではなくスマホやパソコンで年末調整を入力する会社も増えています。
この場合も、質問に「はい・いいえ」で答えていくと、必要な欄に自動で進む形が多いです。
「16歳未満の扶養親族はいますか?」という質問が出たら、赤ちゃんや小学生の子も「はい」で答えます。
「19歳以上23歳未満の親族で、所得が62万円をこえる人はいますか?」という質問は、特定親族特別控除の入口です。
前の年の情報が自動で入っている場合も、子どもの年齢とバイト代だけは毎年見直してくださいね。
入力が終わったら、最後の確認画面をスマホで撮っておくと、あとで見返せて便利です。
共働きの家庭は「どちらの扶養に入れるか」を決める
共働きのおうちでは、ここで迷う方がとても多いです。
税金の扶養控除は、1人の子どもについて、パパかママのどちらか1人だけが使えます。
2人とも同じ子を書いてしまうと、あとで直す手間がかかってしまいます。
きょうだいで分けてもいい
子どもが2人以上いる場合は、上の子はパパ、下の子はママ、と分けることもできます。
一般的には、収入が多いほうの扶養に入れると、税金が安くなる効果が大きいことが多いです。
所得税は、収入が多いほど税率が高くなるしくみだからです。
ただし、勤務先の家族手当の条件などにも関わるので、2人で書類を並べて決めるのがおすすめです。
税金の扶養と健康保険の扶養は別もの
ここが、いちばんまちがえやすいポイントです。
税金の扶養(年末調整)と、健康保険の扶養は、まったく別のルールで決まっています。
健康保険の扶養は、原則として子どもの年収130万円未満が目安です。
19歳以上23歳未満の子は、2025年10月から150万円未満に広がりました。
つまり、「税金は扶養のまま、でも健康保険は外れる」ということも起こりうるんです。
健康保険の扶養については、子どもを健康保険に入れる手続きガイドでくわしくまとめています。
うちの場合はどうなる?よくある3つの家族のケース
ルールだけ読んでも、自分の家にあてはめるのはむずかしいですよね。
そこで、よくある家族の形を3つ、例としてあげてみます。
わが家に近いケースを見つけて、書き方のイメージをつかんでみてください。
ケース1:小学生と保育園児がいる共働き家庭
8歳と3歳の子がいる、共働きのおうちです。
2人とも16歳未満なので、所得税の扶養控除はありません。
パパかママのどちらか一方の扶養控除等申告書の「住民税に関する事項」の欄に、2人の名前を書きます。
どちらの書類に書くかは、健康保険で子どもを入れている人に合わせると、家族の書類が整理しやすいですよ。
やることは「名前と生年月日を書く」だけなので、5分で終わります。
ケース2:高校2年生がコンビニでバイトしている家庭
17歳の子が、週3日ほどアルバイトをしているおうちです。
月10万円ほどのペースなら、1年で約120万円になります。
136万円以下なので、親は「控除対象扶養親族」の欄に書いて、38万円の扶養控除が使えます。
冬休みにシフトを増やすと、線に近づくこともあります。
「年末だけ多めに入る予定ある?」と、11月のうちに一度聞いておくと安心です。
ケース3:大学生がバイトをがんばっている家庭
20歳の大学生が、塾講師と飲食店のバイトをかけもちしているおうちです。
今年のバイト代は、約170万円になりそうだとします。
136万円をこえるので、扶養控除(63万円)は使えません。
でも197万円以下なので、特定親族特別控除が使えます。
この場合、扶養控除等申告書には書かず、特定親族特別控除申告書のほうに書きます。
控除の額は、子どもの所得によって段階的に決まり、この例では41万円ほどになります。
前のルールなら0円だったところなので、知っているかどうかで大きな差がつきますね。
なお、健康保険の扶養は年収150万円未満が目安なので、こちらは外れる可能性があります。
健康保険のほうは、加入している保険の窓口に早めに確認しておきましょう。
ついやってしまうNG 3つ
毎年、年末調整の時期によく聞く「しまった!」を3つ紹介します。
⚠️ NG1:16歳未満の子を書かずに出す
税金が安くならないからと、「住民税に関する事項」の欄を空けたまま出してしまうケースです。住民税の計算に使う情報なので、必ず書きましょう。
⚠️ NG2:去年の「123万円」の感覚で子どもにバイトをセーブさせる
2026年分から目安は136万円です。古い線のまま「もう働かないで」と伝えると、子どもが働けたはずの分を減らしてしまいます。
⚠️ NG3:共働きで同じ子を2人とも書く
税金の扶養は、1人の子をどちらか1人だけが書けます。重なると、あとから税務署や勤務先から直すよう連絡がくることがあります。
今日からできる5つのこと
最後に、今日からすぐにできることを5つにしぼりました。
全部やらなくても大丈夫です。
できそうなものから1つ選んでみてくださいね。
1. 家族のカレンダーに「年末調整の締め切り」を書く
締め切りは勤務先ごとにちがい、11月中旬〜下旬が多いです。
冷蔵庫のカレンダーやスマホの予定に入れておくと、出し忘れを防げます。
2. バイトをしている子と「お金の話」を5分だけする
「今年いくらくらい?」「12月にシフト増える?」と聞くだけで十分です。
声かけの例:「家の書類で必要だから教えてくれる?136万円までなら気にせず働いて大丈夫だよ」
子どもにとっても、税金とお金のしくみを知るよい機会になります。
子どものお金の教育については、子のお小遣い・金銭教育5ステップも参考にしてみてください。
3. パパとママで「どちらの扶養か」を確認する
おたがいの書類を並べて、子どもの名前がダブっていないかを見ます。
1分で終わるのに、まちがいを一番減らせる方法です。
4. 控えをスマホで撮って、家族の共有フォルダへ
出す前に、書類の写真を1枚撮っておきましょう。
来年の年末調整や、確定申告のときに見返せて本当に助かります。
5. 子どもの書類をまとめる「お金の書類ファイル」を作る
源泉徴収票、保険料の控除証明書、医療費の領収書などを1つのファイルにまとめます。
医療費が多かった年は、確定申告で医療費控除が使えることもあります。
くわしくは子どもの医療費控除のやり方でまとめていますよ。
年末調整と子どものお金 準備物・窓口・期限の一覧表
手続きごとに「何を・どこで・いつまでに」を一覧にしました。

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※期限は勤務先・年度によって変わります。必ず勤務先の案内を確認してください。
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年末調整や子どものお金の書類整理に役立つ、わが家で実際に使ってよかったアイテム👇
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よくある質問7つ
Q1. 今年生まれた赤ちゃんも書くのですか?
はい、12月31日の時点で家族なら、今年生まれた赤ちゃんも書きます。
16歳未満なので、「住民税に関する事項」の欄に書きましょう。
出産後の手続き全体は、出産後の手続き一覧チェックリストでまとめています。
Q2. 16歳未満の子は扶養控除がないのに、なぜ書くのですか?
16歳未満の子には、所得税の扶養控除の代わりに児童手当があります。
ただ、住民税の計算などには子どもの人数の情報が使われます。
そのため、税金が直接安くならなくても、書いておく必要があるんです。
児童手当については児童手当の申請方法もあわせてどうぞ。
Q3. 高校生の子のバイト代が136万円をこえたら、どうなりますか?
16〜18歳の子は、特定親族特別控除の対象ではありません。
そのため、136万円をこえると、親の扶養控除(38万円)が使えなくなります。
12月のシフトで線をこえることもあるので、秋ごろに一度確認しておくと安心です。
Q4. 大学生の子が年収150万円くらいになりそうです。
19〜22歳で年収159万円以下(所得85万円以下)なら、特定親族特別控除で63万円が使えます。
扶養控除と同じ額なので、親の税金はほぼ変わりません。
ただし扶養控除等申告書ではなく、特定親族特別控除申告書に書く点に注意してください。
Q5. 子ども本人にも税金がかかりますか?
2026年分は、子ども本人の基礎控除も大きくなりました。
バイト代だけなら、子ども本人の所得税がかかるのは、年収がおおむね178万円をこえてからです。
住民税は別のルールで、もっと低い年収からかかることがあります。
住民税の線は、お住まいの市区町村で確認してくださいね。
Q6. 年末調整を出したあとで、書きまちがいに気づきました。
まずは、できるだけ早く勤務先の担当の方に伝えましょう。
翌年1月末ごろまでなら、勤務先で計算し直してもらえることがあります。
間に合わない場合は、自分で確定申告をすれば正しい税金に直せます。
Q7. 離れて暮らしている大学生の子も扶養に入れられますか?
はい、仕送りなどで生活を支えていれば、いっしょに住んでいなくても対象になります。
国内にいる子なら、ひとり暮らしでも大丈夫です。
海外に留学している子の場合は、送金の記録などの書類が必要になります。
あなたのおうちでは、今年の書類をだれが書きますか?
年末調整の書類は、なんとなく「書く人」が決まっているおうちが多いですよね。
でも子どもの扶養は、パパとママの両方の書類に関わる話です。
今年は、書類を配られたその日の夜に、2人で5分だけ見せあってみませんか。
「去年と同じ」から一歩だけ進めば、もれていた控除に気づけることもありますよ。
🌿 この記事のまとめ
・扶養控除は16歳以上の子が対象。16〜18歳は38万円、19〜22歳は63万円
・16歳未満の子も「住民税に関する事項」の欄に必ず書く
・2026年分から、扶養に入れられるバイト収入の目安は年136万円以下に
・19〜22歳は197万円以下まで特定親族特別控除(別の用紙)が使える
・共働きは1人の子をどちらか1人だけ。健康保険の扶養とは別ルール
おわりに
年末調整の書類は、毎年やってくるのに、毎年むずかしく感じますよね。
仕事と育児で手いっぱいの時期に、税金の言葉まで調べるのは本当に大変です。
でも、子どもの欄で見るべきところは、じつはそれほど多くありません。
「年齢」と「バイト代」の2つさえ分かれば、書く場所は早見表で決まります。
今年はルールが変わった年だからこそ、「去年と同じ」をやめるチャンスです。
書類が配られたら、まずこの記事の早見表を開いて、わが子の行を指さしてみてください。
それだけで、今年の年末調整はぐっとラクになりますよ。
※この記事は2026年10月時点の国税庁などの公的な情報をもとにまとめた一般的な内容です。書類の様式・提出方法・締め切りは勤務先によって異なります。住民税や健康保険の扶養のあつかいは、お住まいの市区町村・加入している健康保険の案内で必ず確認してください。くわしい判断は、勤務先の担当の方や税務署に相談してください。