「さっきまで元気だったのに、急にバシャッと吐いた…」。
保育園から「嘔吐でお迎えを」と電話が来て、あわてて帰ったことはありませんか。
冬から春にかけて、子どもの間で広がるのが「感染性胃腸炎(かんせんせいいちょうえん)」です。
ノロウイルスやロタウイルスが原因で、急な嘔吐(おうと)や下痢(げり)で始まります。
この記事は、吐いた・下痢が止まらないわが子を前にして「どうしたらいいの?」と不安になっているママ・パパのためのものです。
おうちでいちばん大事な「脱水(だっすい)を防ぐ水分の与え方」、家族にうつさない消毒の仕方、保育園にいつから行けるかの目安まで、読んだその日から使える形でまとめました。
むずかしい言葉は使いません。
お迎え帰りの疲れた頭でも、さっと読めるように書いています。
📚 あわせて読みたい「子どもの病気ケア」シリーズ
子どもの体調不良は、胃腸炎だけではありませんよね。
そもそも「感染性胃腸炎」ってどんな病気?

感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌がおなかに入って、胃や腸が炎症を起こす病気です。
つまり「おなかの風邪」とよく呼ばれるものですね。
子どもの場合、その多くはウイルスが原因です。
とくに多いのが、次の3つのウイルスです。
ひとつめは「ノロウイルス」。
急にバシャッと吐くのが特徴で、感染する力がとても強く、11〜2月の冬に流行します。
ふたつめは「ロタウイルス」。
白っぽい水のような下痢が特徴で、1〜4月に多く、乳幼児が重くなりやすいウイルスです。
みっつめは「アデノウイルス」。
こちらは季節を問わず一年中みられます。
どのウイルスも、くわしい名前を覚える必要はありません。
大事なのは、どれであっても「おうちでのケアのやり方はほとんど同じ」ということです。
🟡 これだけは覚えて!おうちケア3つの柱
① 脱水を防ぐ…少しずつ、こまめに水分を。これが最優先です。
② うつさない…吐いたもの・便はアルコールでは消えません。塩素系漂白剤で消毒します。
③ あわてず見極める…おしっこが出ない・ぐったりは受診のサインです。
ノロとロタ、どうちがう?ひと目でわかる早わかり

「うちの子はどっちなんだろう?」と気になりますよね。
でも、見た目だけで見分けるのはむずかしいです。
おおまかな特徴だけ知っておけば十分です。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
どちらも特効薬(ウイルスをやっつける薬)はありません。
だからこそ、おうちでのケアがいちばんの近道になります。
発症から回復まで、だいたいの流れを知っておこう

はじめての看病だと「いつよくなるの?」と先が見えなくて不安ですよね。
おおまかな流れを知っておくと、気持ちがずいぶんラクになります。
多くの胃腸炎は、次のような経過をたどります。
最初の半日〜1日は、嘔吐がいちばん強い時期です。
この時期は、無理に食べさせず、水分を少しずつあげることに集中します。
吐く回数は、半日ほどでだんだん減ってくることが多いです。
そのあと、嘔吐が落ち着くと、入れかわるように下痢が出てきます。
下痢は数日から1週間ほど続くこともありますが、だんだん回数は減っていきます。
そして、食欲が戻ってくれば、回復のサインです。
つまり「吐く山」を越えれば、あとはゆっくり下り坂、とイメージしてください。
「あと少しで楽になる」と思えるだけで、長い夜も乗りきりやすくなりますよ。
「ウイルス性」と「細菌性」、何がちがうの?

胃腸炎には、ウイルスが原因のものと、細菌が原因のものがあります。
子どもに多いのは、ここまで説明してきたウイルス性です。
一方で、夏場に多い食中毒などは、細菌性のことがあります。
見分ける目安のひとつが「血のまじった下痢」や「高い熱」です。
このような症状があるときは、細菌性のこともあるので、早めに受診してください。
細菌性かどうかは、おうちでは判断できません。
「いつもの胃腸炎とちょっと違うな」と感じたら、自己判断せずお医者さんに相談しましょう。
受診のときは、いつから・何回吐いたか、下痢の様子などをメモしておくと役立ちます。
スマホで便の写真を撮っておくと、お医者さんに伝わりやすいですよ。
おうちケアで最優先は「脱水を防ぐこと」

胃腸炎のケアでいちばん大事なのは、脱水を防ぐことです。
脱水とは、吐いたり下痢をしたりして、体から水分と塩分がどんどん出てしまう状態のこと。
小さな子どもは体が小さいぶん、大人よりずっと早く脱水になります。
だから「薬で止める」より「出ていく水分をおぎなう」ことを先に考えてください。
赤ちゃんや小さな子どもは、体にしめる水分の割合が大人より多いです。
そのぶん、少し吐いたり下痢をしたりするだけでも、バランスが崩れやすいのです。
とくに、嘔吐と下痢が同時に続くときは要注意です。
「元気がなくなってきたな」と感じたら、早めに水分をあげて、様子をよく見てあげてください。
のちほど、具体的な飲ませ方をくわしくお伝えしますね。
やりがちだけど逆効果!気をつけたいNG3つ

よかれと思ってやったことが、かえって子どもをつらくさせることもあります。
次の3つは、とくにやりがちなので気をつけてください。
NG① 吐いた直後に、一気にたくさん飲ませる
「水分!」とあせって、コップ一杯をゴクゴク飲ませたくなりますよね。
でも、弱った胃に一気に入れると、またすぐ吐いてしまいます。
すると、せっかくの水分も出ていってしまい、逆効果になります。
水分は「少しずつ・こまめに」が鉄則です。
急がば回れ、の気持ちでいきましょう。
NG② 自分の判断で下痢止めの薬を飲ませる
下痢は、体がウイルスを外に出そうとしている自然な反応です。
市販の下痢止めで無理に止めると、ウイルスが体にとどまって長びくことがあります。
薬を使いたいときは、必ずお医者さんや薬剤師さんに相談してください。
NG③ アルコール消毒だけで安心する
手の消毒でおなじみのアルコールですが、ノロやロタにはあまり効きません。
「シュッとひと吹きしたから大丈夫」と思っていると、家族にうつってしまいます。
吐いたものや便の消毒には、塩素系漂白剤(ハイターなど)を使います。
この作り方は、あとでくわしくお伝えしますね。
今日からできる!おうちケア5つのコツ
ここからは、実際におうちでやることを5つにしぼってお伝えします。
順番にやれば大丈夫です。
コツ① 吐いた後は30分〜1時間、胃を休ませる
吐いた直後は、胃がとても敏感になっています。
すぐに飲ませると、また吐いてしまうことが多いです。
まずは30分〜1時間ほど、何も口にさせずに様子を見ましょう。
その間に口の中が気持ち悪ければ、少し口をゆすぐくらいでかまいません。
「のどがかわいた」と泣いても、ここはぐっとこらえて少し待ちます。
胃を休ませることが、結果的に早く水分をとれる近道になります。
コツ② 水分は「スプーン1杯ずつ・5分おき」から
胃が落ち着いたら、いよいよ水分補給です。
まずはティースプーン1杯(約5mL)を、5分おきにあげてみてください。
吐かなければ、少しずつ量を増やしていきます。
あげる水分は「経口補水液(けいこうほすいえき)」がいちばんおすすめです。
経口補水液とは、水分と塩分・糖分がちょうどよいバランスで入った飲み物のこと。
ドラッグストアで「OS-1(オーエスワン)」や、子ども用の「アクアライト」などが買えます。
一方で、りんごジュースやスポーツドリンク、炭酸、牛乳はおすすめしません。
糖分が多すぎて、かえって下痢がひどくなることがあるからです。
飲み物は、キンキンに冷えたものより常温くらいがおなかにやさしいです。
冷たすぎると、腸が刺激されてまた吐いてしまうことがあります。
どうしても嫌がるときは、味のついた経口補水液のゼリータイプを試すのも手です。
ゼリーなら、のどごしがよくて口にしやすい子も多いですよ。
母乳やミルクの赤ちゃんは、無理にやめる必要はありません。
ただし、一度にたくさん飲ませると吐きやすいので、少しずつ回数を増やす形であげてください。
ミルクをうすめる必要はない、とされています。
心配なときは、かかりつけの小児科に相談すると安心です。
コツ③ 食事はあせらず「回復食」から少しずつ
水分がとれて吐き気が落ち着いてきたら、食事を少しずつ戻します。
いきなりいつものごはんに戻さなくて大丈夫です。
消化にやさしいものから始めましょう。
おかゆ、やわらかく煮たうどん、すりおろしりんご、バナナ、豆腐などがおすすめです。
逆に、脂っこいもの、乳製品、食物繊維の多い野菜はもう少し後にします。
「食べたがらない日が1〜2日あっても、水分がとれていれば大丈夫」と考えて、気楽にいきましょう。
量は、ふだんの半分くらいから始めるのが目安です。
食べて吐かなければ、次の食事で少しずつ増やしていきます。
うんちの様子も、さりげなく見ておいてください。
血がまじっていたり、白っぽい水のような下痢が続いたりするときは、受診の目安になります。
コツ④ おしり・体のケアでつらさをやわらげる
下痢が続くと、おしりがただれて痛くなります。
やわらかいおしりふきでやさしく押さえ、こすらないようにしてください。
ぬるま湯でサッと流してあげると、さらに気持ちよくなります。
吐いたときに備えて、枕もとに防水シーツやバスタオルを敷いておくと、寝具が汚れず夜も安心です。
唇が乾いているときは、リップやワセリンをうすく塗ってあげるとラクになります。
こまめに体の向きを変えてあげると、だるさもやわらぎますよ。
コツ⑤ 家族にうつさない「消毒」を徹底する
感染性胃腸炎は、家族の中で次々にうつりやすい病気です。
吐いたものや便には、たくさんのウイルスがいます。
片づけるときは、使い捨て手袋とマスクをつけてください。
そして、処理のあとは石けんで30秒以上ていねいに手を洗いましょう。
手を拭くタオルは、家族で分けるか、使い捨てのペーパーにすると安心です。
汚れた衣類は、ほかの洗濯物と分けて洗ってください。
手の洗い方は子どもの手洗い・うがいの記事でもくわしく紹介しています。
✅ 看病の前にそろえておきたいものチェックリスト
□ 経口補水液(OS-1・アクアライトなど)
□ 塩素系漂白剤(ハイターなど・消毒液づくり用)
□ 使い捨て手袋・マスク・エプロン
□ 新聞紙・ペーパータオル・ふたつきのビニール袋
□ 防水シーツ・替えのパジャマやシーツ
□ 体温計(できれば非接触タイプだと寝ていても測れて便利)
脱水のサインと水分の目安【年齢別早見表】
「どのくらい飲ませればいいの?」「どうなったら危ないの?」。
その目安を、年齢別の早見表にまとめました。
冷蔵庫に貼っておくと、いざというとき役立ちますよ。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
次のようなときは、すぐに病院を受診してください。
・半日以上おしっこが出ない、または色がとても濃い。
・ぐったりして、呼びかけへの反応が弱い。
・水分をあげてもすべて吐いてしまい、半日以上続く。
・血がまじった便や、黒い便、緑色の嘔吐がある。
・高い熱が続く、強くおなかを痛がる。
迷ったときは、小児救急電話相談「#8000」に電話すると、看護師さんや医師に相談できます。
夜間や休日でも使えるので、番号をスマホに登録しておくと安心です。
赤ちゃん・幼児・小学生で気をつけたいことのちがい
同じ胃腸炎でも、年齢によって気をつけるポイントが少しずつ変わります。
まず0〜1歳の赤ちゃんは、脱水がいちばん早く進む時期です。
母乳やミルクを飲めているか、おしっこが出ているかを、こまめに確認してください。
ぐったりして飲まないときは、早めの受診が安心です。
次に1〜3歳ごろは、自分で「のどがかわいた」とうまく言えません。
だから、親から声をかけて少しずつ飲ませてあげることが大切です。
そして3歳以上になると、少しずつ自分で飲めるようになります。
「どっちのコップがいい?」と選ばせると、すすんで飲んでくれることもありますよ。
小学生になると症状を言葉で伝えられますが、学校でうつし合うこともあります。
「手を洗ってからごはん」の習慣を、あらためて確認しておきましょう。
吐いたものの正しい片づけ方と消毒液の作り方
ここが、家族にうつさないためのいちばん大事なポイントです。
あわてず、次の手順でやってみてください。
ステップ1 手袋・マスクをつける
吐いたものにはウイルスがたくさんいます。
使い捨て手袋・マスク・エプロンをつけて、肌や服につかないようにします。
ステップ2 外側から内側へ集める
吐いた場所から半径2mくらいまで、飛び散っていると考えてください。
ペーパータオルや新聞紙で、外側から内側へ向かって静かに集めます。
集めたものは、すぐにビニール袋へ入れて口をしばります。
ステップ3 消毒液で拭いて10分ほど置く
消毒には、塩素系漂白剤(ハイターなど)でつくった消毒液を使います。
吐いたものがあった床など(こい消毒液=0.1%)は、水1Lに漂白剤20mL(ペットボトルのキャップ約4杯)。
ドアノブやおもちゃなど手が触れる場所(うすい消毒液=0.02%)は、水1Lに漂白剤4mL(キャップ約1杯弱)が目安です。
消毒液をしみこませたペーパーで覆い、10〜15分ほど置いてから拭き取ります。
消毒液は使うたびに作り、金属部分は錆びやすいので最後に水拭きしてください。
※漂白剤の濃度は商品によって違います。
必ず製品の表示を確認してから作ってくださいね。
場面別・あわてないための対応
胃腸炎の嘔吐は、いちばん困るタイミングで起こりがちです。
よくある場面ごとに、落ち着いて動けるコツをまとめました。
保育園から「嘔吐でお迎えを」と連絡が来たとき
まずは深呼吸して、着替えとビニール袋、タオルを持って迎えに行きましょう。
帰りの車や自転車で、また吐くことがあります。
すぐ使えるように、ビニール袋とタオルを手の届く場所に置いておくと安心です。
帰宅したら、無理に食べさせず、まずは体を休ませてあげてください。
夜中に突然吐いてしまったとき
眠い中での嘔吐は、親もパニックになりがちですよね。
まずは子どもの顔を横に向けて、のどに詰まらないようにします。
汚れた服やシーツは、あとでまとめて処理すればよいので、先に子どもを落ち着かせましょう。
枕もとに防水シーツとバケツを用意しておくと、夜の対応がぐっとラクになります。
外出先や移動中に吐いてしまったとき
外では、まわりへの配慮もあって気持ちがあせりますよね。
でも、優先するのは子どもの安全と安心です。
安全な場所に移動して、口をゆすがせ、水分を少し飲ませてあげてください。
お出かけの際は、ふたつきのビニール袋と着替えを1セット持っておくと心強いです。
流行している時期は、短めのお出かけにしておくのも、ひとつの備えになります。
無理をしないことが、結局はいちばんの近道ですよ。
保育園・幼稚園はいつから行ける?登園の目安
共働きのご家庭では「いつから登園できるの?」が切実ですよね。
感染性胃腸炎は、インフルエンザのように「何日休む」と法律で決まってはいません。
一般的な目安は「嘔吐や下痢が落ち着き、いつもと同じ食事がとれるようになったら」です。
便にウイルスが残っている間はうつる可能性があるので、あせって早く登園させないことが大切です。
園によっては、医師の「登園届」や「意見書」が必要なこともあります。
通っている園のルールを、一度確認しておくと安心です。
登園を再開しても、しばらくは本人がだるそうにしていることがあります。
はじめの数日は、帰宅後に早めに休ませるなど、ゆったり過ごさせてあげてください。
登園しぶりが出やすい時期の関わり方は、登園しぶりの記事も参考にしてください。
ロタウイルスはワクチンで防げます(定期接種・無料)
ノロにはワクチンがありませんが、ロタにはワクチンがあります。
2020年10月1日から、ロタウイルスワクチンは「定期接種」になりました。
定期接種とは、決められた時期に受ければ公費で受けられる(自己負担がない)接種のことです。
対象は2020年8月1日以降に生まれた赤ちゃんで、口から飲むタイプのワクチンです。
種類によって2回または3回受けます。
最初の1回は、生後14週6日までに受け始めるのがすすめられています。
接種できる期間が短いので、赤ちゃんがいるご家庭は早めにかかりつけ医に相談してください。
ほかの予防接種のスケジュールは、赤ちゃんの予防接種ガイドにまとめています。
※制度の内容は変わることがあります。
これは2026年10月時点の情報です。
お住まいの市区町村で最新の内容をご確認ください。
冬の流行シーズン、ふだんからできる予防
胃腸炎は、かかる前の予防も大切です。
とはいえ、むずかしいことをする必要はありません。
毎日の小さな習慣が、いちばんの予防になります。
まず基本は、やっぱり手洗いです。
外から帰ったとき、食事の前、トイレのあとは、石けんで指の間までしっかり洗いましょう。
流行している時期は、生がきなど十分に加熱していない食べものを避けると安心です。
調理の前後の手洗いや、まな板を清潔に保つことも、かくれた予防になります。
赤ちゃんがいるご家庭は、前に紹介したロタウイルスワクチンも大きな助けになります。
外から帰ったら、まず手を洗う習慣を、親子でいっしょに続けてみてください。
子どもは、大人のまねをしながら習慣を身につけていきます。
「完ぺきに防ぐ」のではなく「かかっても軽くすむように備える」くらいの気持ちで大丈夫です。
それでもかかってしまうのが、子どもの胃腸炎です。
かかったときは、どうか自分を責めないでくださいね。
看病がつらいときは「頼る制度」も知っておこう
看病が続くと、仕事も休めず、親もへとへとになりますよね。
そんなときは、一人でかかえこまずに制度を頼ってください。
急な発熱や病み上がりで保育園に預けられないときは、「病児保育」や「ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)」が助けになります。
くわしい登録の仕方は病児保育・ファミサポの記事にまとめました。
また、受診でかかった医療費は、多くの自治体で「乳幼児医療費助成」の対象になります。
医療証の使い方は乳幼児医療費助成の記事をご覧ください。
知っているだけで、気持ちがずいぶんラクになりますよ。
きょうだい・大人にうつさないための工夫
感染性胃腸炎は、家族の中であっという間に広がります。
とくにきょうだいがいると、次々にうつってダウンしてしまうこともありますよね。
広げないための工夫を、いくつか挙げておきます。
まず、タオルの共用をやめて、手ふきは使い捨てのペーパーに変えましょう。
次に、看病する人をできるだけ一人に決めると、感染を最小限におさえられます。
そして、トイレのドアノブや水道の蛇口は、こまめにうすい消毒液で拭いてください。
お世話をした大人も、食事の前には必ず石けんで手を洗いましょう。
とくに、オムツ替えや吐いたものの片づけのあとは、念入りに洗ってくださいね。
ウイルスは、症状が治まったあとも1〜2週間は便に残ることがあります。
「もう元気になったから大丈夫」と油断せず、手洗いだけは続けてくださいね。
パパにもできる!夫婦で乗り切る看病のコツ
子どもの看病は、一人でかかえるとあっという間に親が倒れます。
とくに夜通しの看病は、心も体もすり減りますよね。
だからこそ、夫婦で役割を分けて乗りきってほしいのです。
たとえば、夜の付き添いを前半と後半で交代すると、どちらも少し眠れます。
吐いたものの片づけや消毒は、気づいたほうがサッとやる、と決めておくとスムーズです。
買い出し担当を決めておけば、経口補水液やゼリーがすぐに補充できます。
在宅で仕事ができる日は、交代で看病の時間をつくるのもよい方法です。
どちらも休めないときは、前に紹介した病児保育やファミサポを頼りましょう。
「どっちがやるか」でもめないために、元気なうちに分担を話しておくのがおすすめです。
そして、看病でがんばったパートナーには「ありがとう、助かったよ」のひと言を。
その一言が、しんどい数日をいちばん支えてくれます。
🛍️ 胃腸炎の看病で助かる育児グッズ
嘔吐・下痢の看病に、わが家で実際に使ってよかったアイテムです👇
・非接触体温計(寝ていても1秒で検温)
・防水シーツ(急な嘔吐から寝具を守る)
・飲むみかんゼリー(食べられない日の栄養に)
・水99%の厚手おしりふき(下痢のおしりケアに)
・消臭おむつ用ゴミ箱(汚物のニオイ対策に)
その他の育児グッズは楽天ROOM(papasuta-room)にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 吐いた後、すぐにお茶や水を飲ませてもいい?
すぐはおすすめしません。
30分〜1時間ほど胃を休ませてから、スプーン1杯ずつ始めてください。
Q2. 経口補水液がない!何で代用できる?
手元にないときは、水1Lに砂糖40g・塩3gを溶かして作れます。
ただし味の調整がむずかしいので、できれば市販のものを常備しておくと安心です。
Q3. 下痢止めや吐き気止めを飲ませてもいい?
自己判断はやめましょう。
下痢はウイルスを出す大切な反応なので、使うときは必ず医師に相談してください。
Q4. お風呂に入れても大丈夫?
元気があり、熱が高くなければ、サッと入る程度なら問題ありません。
ぐったりしているときは、ぬれタオルで体を拭くだけにしましょう。
Q5. 家族にうつさないために、いちばん大事なことは?
手洗いと、吐いたもの・便の正しい消毒です。
タオルの共用をやめ、トイレのあとはこまめに手を洗ってください。
Q6. いつ病院に行けばいい?
半日おしっこが出ない、ぐったり、水分も吐いてしまうときはすぐ受診を。
迷ったら「#8000」に電話して相談しましょう。
Q7. 保育園にはいつから行ける?
嘔吐・下痢が落ち着き、普段の食事がとれるようになったら、が目安です。
園によって登園届が必要なこともあるので確認してください。
Q8. 元気なきょうだいは保育園に行かせていい?
症状がなければ、基本は登園してかまいません。
ただし、潜伏期間(かかってから症状が出るまで)もあるので、朝の様子をよく見てあげてください。
手洗いをいつも以上にていねいにすると安心です。
Q9. 消毒やタオル分けは、いつまで続ければいい?
ウイルスは症状が治まったあとも1〜2週間、便に残ることがあります。
少なくとも1週間ほどは、手洗いと消毒を続けると安心です。
🟢 まとめ・ここだけ覚えて帰ろう
・最優先は脱水を防ぐこと。吐いた30分後から、スプーン1杯ずつこまめに。
・飲ませるなら経口補水液。ジュースや牛乳はひかえる。
・消毒は塩素系漂白剤で。アルコールは効きにくい。
・おしっこが出ない・ぐったりは受診のサイン。迷ったら#8000。
・登園は食事がとれるようになってから。あせらないで。
おわりに
子どもが吐いたり下痢をしたりすると、親はほんとうに心配になりますよね。
でも、ほとんどの胃腸炎は、脱水にさえ気をつければ、おうちのケアで数日で回復していきます。
あわてず、少しずつ水分をあげて、ゆっくり休ませてあげてください。
大切なのは「脱水を防ぐこと」と「無理をさせないこと」、この2つだけです。
あとは、子どもの体がもっている回復する力を信じて待ちましょう。
そして、あなた自身も無理をしないでくださいね。
手が洗えないほど看病で疲れたら、家族や制度を遠慮なく頼っていいのです。
どうか、一人でかかえこまないでください。
この記事が、つらい看病の夜に、少しでも心の支えになればうれしいです。