「何度起こしても起きない」
「毎朝、親子でバトルになる」
「登校はいつも遅刻ギリギリ」
そんな朝に、ぐったりしていませんか?
この記事は、朝なかなか起きられない子どもに悩んでいるパパ・ママに向けて書きました。
朝起きられない理由・ついやってしまうNG3つ・「自分で起きる子」に変える5つのコツ・年齢別の早見表・よくある質問7つまで、まとめてお伝えします。
先に結論を言うと、朝起きられないのは「気合いが足りない」からではありません。
体の中の時計と、起きるための「しくみ」を整えれば、子どもは少しずつ自分で起きられるようになりますよ。
この記事は「子どもの自立サポート」シリーズの【朝の自立編】です。
持ち物の準備は「子どもの忘れ物を減らす5つの仕組み」、親の支え方は「忘れ物が多い子を支える親の工夫5選」もあわせて読むと、朝の流れがぐっと整います。
子どもの自立サポートシリーズ(朝起きる・準備する・親が支える)
- 【朝の自立編】この記事:朝起きない子を「自分で起きる子」に変える5つのコツ
- 【準備編】子どもの忘れ物を減らす5つの仕組み|届けない・責めないで自立を育てる持ち物管理
- 【サポート編】忘れ物が多い子を支える親の工夫5選|頭の中の整理を助ける仕組み作り
なぜ朝起きられないの?原因は「体の時計」と「起きるスイッチ」
子どもが朝起きられないのには、ちゃんとした理由があります。
1つ目は、体の中にある「体内時計」のずれです。
体内時計とは、「夜になると眠くなり、朝になると目が覚める」リズムを作っている、体の中の時計のことです。
この時計は、夜の光・朝の光・食事の時間・体を動かした量・スマホやテレビを見る時間で、前にも後ろにもずれます。
つまり、夜ふかしや夜のスマホが続くと、体の時計が「夜型」になって、朝に起きにくくなるということです。
働く親の生活リズムとの関係は「働く親の子育てと仕事のバランス5つのコツ」、朝イライラしない工夫は「怒らない子育て5つのコツ」も参考にしてみてください。
2つ目は、「自分で起きるスイッチ」がまだ育ちきっていないことです。
子どもは4〜5歳ごろから、少しずつ「自分で起きて、自分で動き出す力」を身につけていきます。
でも、親が毎朝ずっと起こし続けると、このスイッチを使う場面がなくなってしまいます。
だからこそ、「親が起こす」を少しずつ手放していくことが大切なんです。
「朝起きる=自立の最初の一歩」と考えると、毎朝の見え方が変わってきますよ。
いちばん大事なこと:朝起きない子は「やる気がない」のではなく、「体の時計のずれ」と「起きるスイッチがまだ育ち中」なだけ。夜の明かりを落とす・朝の光を浴びる・自分の目覚まし時計・寝るまでの流れを毎日同じに・自分で起きられたら笑顔でほめる、の5つで、少しずつ自分で起きられる子に変わっていきます。
ついやってしまう朝のNG 3つ
NG1:何度も起こしに行く
起きないからといって、2回も3回も起こしに行っていませんか?
これが続くと、子どもは「朝は誰かが起こしてくれるもの」と覚えてしまいます。
つまり、自分で起きる必要がなくなってしまうということです。
おすすめは、「1回声をかけたら、あとは本人にまかせる」と決めることです。
前もって本人と話したうえで、「起きないと自分が困る」を1回だけ体験させるのも、大きな学びになります。
自分で動ける子の育て方は「主体的に動ける子に育てるコツ」、家のルール作りは「家族ルールで育む安心と自立」で紹介しています。
NG2:夜のスマホ・テレビをそのままにする
夜の画面の光は、眠くなるためのホルモン(メラトニン)を出にくくすると言われています。
そのせいで寝つくのが遅くなり、体の時計がどんどん夜型にずれていきます。
「寝室にスマホを持ちこまない」「寝る1時間前にはテレビを消す」「その時間は親子で絵本を読む」など、まずはまわりの環境を変えてみましょう。
夜のスマホを控えることは、朝気持ちよく起きるための準備なんです。
画面との付き合い方は「テレビ・ゲームと上手に付き合う親のコツ」、ほめて伸ばす関わり方は「幸せに育むポジティブしつけ術」も参考にしてください。
NG3:朝から怒鳴る・イライラをぶつける
「何回言ったら起きるの!」「遅刻しても知らないからね!」
朝から怒鳴られると、子どもの中で「起きる=いやなこと」と結びついてしまいます。
すると、「怒られたくないから布団から出たくない」という、逆の流れが生まれてしまうんです。
朝は、できるだけおだやかに過ごすことを大切にしましょう。
笑顔で「おはよう」を言い合える空気を作るだけで、朝はずいぶん変わりますよ。
怒らない工夫は「怒らない子育て5つのコツ」、やる気が出る声かけは「やる気を引き出す声かけ」にまとめています。
朝起きない子を「自分で起きる子」に変える5つのコツ
コツ1:夜は明かりを落として、体の時計を朝型にもどす
朝の目覚めは、じつは前の日の夜から始まっています。
寝る1時間前には、部屋の明かりをオレンジっぽい暗めの色にしましょう。
スマホ・タブレット・テレビは、21時には消すのが目安です。
寝る30分前には、寝室を小さな明かりだけにします。
「夜は暗く、朝は明るく」のメリハリがつくと、自然と早めに眠くなってきますよ。
無理に寝かせるより、「眠くなってから寝る」流れを作るのがポイントです。
画面の時間については「テレビ・ゲームとの付き合い方」、がんばりすぎない関わり方は「完璧を目指さない親子コミュニケーション術」も読んでみてください。
コツ2:朝いちばんにカーテンを開けて、光を浴びる
朝の明るい光は、体の時計を「朝モード」に切りかえるスイッチです。
カーテンを開ける、リビングの電気をつける、晴れた日は窓を開ける、くもりの日でも外の空気に5分ふれる。
この4つのうち1つを、毎朝の決まりにしてみましょう。
目を開けるだけでは、体の時計はなかなか起きてくれません。
光が目に入ることで、眠気のホルモンが止まり、体が目を覚ましていくんです。
子どもの自信の育て方は「赤ちゃんの自己肯定感の育て方」、親の生活リズムは「働く親のバランスの取り方」も参考にどうぞ。
コツ3:自分専用の目覚まし時計をわたす
「ママが起こす」から「自分の目覚まし時計が鳴る」に、主役を入れかえてみましょう。
「自分の時計」があると、子どもは「自分で起きるんだ」という気持ちを持ちやすくなります。
4歳ごろから、自分で選んだ目覚まし時計をプレゼントするのがおすすめです。
時間は自分でセットさせて、布団から出ないと止められない場所に置きます。
針の時計・キャラクターの時計・大きな音の時計など、好みに合わせて「自分で起きるための相棒」にしてあげてくださいね。
自分で動ける子の育て方は「主体的に動ける子に」、ほめ方のコツは「ポジティブしつけ術」で紹介しています。
コツ4:寝るまでの流れを毎日同じにする
夕ごはん→お風呂→歯みがき→絵本→おやすみ。
こんなふうに、毎日同じ順番で過ごすようにしてみましょう。
流れが決まると、体が「次は寝る時間だ」と先回りして、眠くなる準備を始めてくれます。
小さい子は、時計よりも「いつもの流れ」で眠くなりやすいんです。
3〜5歳なら絵カードで順番を見せる、小学生ならチェックリストで自分で確認する、という形が合います。
同じ流れを毎日くり返すうちに、体が自然と覚えていきますよ。
家族の決まりごとは「家族ルールの作り方」、習慣をつなげる工夫は「掃除の時短テク(習慣をつなげるコツ)」も参考にしてください。
コツ5:自分で起きられたら、笑顔で言葉にしてほめる
自分で起きられた日は、「おはよう、今日も自分で起きられたね」と笑顔で声をかけましょう。
「えらいね」より、「ママ助かったよ」「ありがとう」のほうが、子どもの心にひびきやすいです。
3日続けてできたら、「3日連続だね!」と一緒によろこぶのもおすすめです。
できたことを毎回言葉にしてもらえると、子どもは「これは自分の習慣だ」と感じるようになります。
当たり前と思わずに、毎回ほめてあげてくださいね。
感謝の言葉の力は「ありがとう・ごめんねの力」、長所を伸ばす声かけは「長所を伸ばす魔法の声かけ」で紹介しています。
年齢別「自分で起きる」までのステップ早見表
自分で起きる力は、年齢によって大きくちがいます。
3歳から高校生までの6つの段階で、「親の関わり方」「目標」「使える道具」をまとめました。
わが子が今どの段階にいるか、確認してみてください。
| 段階 | 親の関わり方 | 目標 | 使える道具・工夫 |
|---|---|---|---|
| 3-5歳(幼児期) | 毎朝起こす+カーテンを一緒に開ける | 「起こされたら笑顔で起きる」 | 絵カード/キャラクターの目覚まし(本人用)/夜の絵本 |
| 小1-2(低学年) | 声かけは1回だけ→あとは本人/朝ごはんの用意で自然に呼ぶ | 「1回の声かけで自分で起きる」 | 自分の目覚まし時計(セットの練習)/夜のチェックリスト |
| 小3-4(中学年) | 起こしに行かない/「起きないと自分が困る」を体験 | 「目覚ましだけで自分で起きる」 | 目覚まし複数(ベッドと離れた机)/前の夜の準備を自分で |
| 小5-6(高学年) | 朝の準備は全部本人/親は朝ごはんの用意だけ | 「起きる+身じたく+持ち物まで自分で」 | スマホのアラーム+予備の目覚まし/朝ごはんを自分で温める |
| 中学生(思春期の前半) | 朝の小言ゼロが目標/遅刻は本人の責任 | 「部活の朝練もふくめて自分で管理」 | スマホのアラーム複数/寝る時間を自分で決める/朝ごはんの習慣 |
| 高校生(思春期の後半) | 起こさないのが完成形/朝は会話だけ | 「大人と同じように朝を自分で管理」 | 本人が選んだ起き方/睡眠時間を自分で管理 |
使い方:この表は、「今の段階とのちがい」を確かめるためのものです。
たとえば「小2なのに、まだ3回起こしている→1回の声かけに減らす」「小5なのに目覚ましを使っていない→目覚ましをわたす」のように、1段階だけ進めるのがちょうどいい変え方です。
あわせて、「忘れ物を減らす5つの仕組み」と「忘れ物が多い子を支える親の工夫」も使ってみてください。
よくある質問
Q1:目覚まし時計をわたしても、止めて二度寝します
最初の2週間ほどは、止めて二度寝してしまうのはよくあることです。
目覚ましを布団から1メートル以上はなれた机に置く、大きな音や光るタイプにする、止めたら顔を洗いに行く流れを作る、などがおすすめです。
つまり、「布団から出ないと止められない」形にしてしまうのがコツです。
くわしくは「主体的に動ける子に」と「家族ルール」も参考にしてください。
Q2:遅刻して困らせるのは、冷たくないですか?
「困らせる」のではなく、「困る体験を1回だけする」と考えてみてください。
一度遅刻して、自分で先生に説明する体験は、親が何度も言うより心に残ることがあります。
大切なのは、前もって「来週から、朝はママは起こさないよ。遅刻したら自分で先生に話してね」と伝えて、本人が分かったうえで行うことです。
これは、子どもを信じて任せる、愛情のある見守りです。
くわしくは「ポジティブしつけ術」と「完璧を目指さない」も読んでみてください。
Q3:早く布団に入っても、眠くならずに寝つけません
早く寝かせようと無理に布団に入れると、「布団=つまらない場所」と覚えてしまい、かえって寝つきが悪くなることがあります。
眠くなってから布団に入る、昼間にしっかり体を動かす、3歳を過ぎたら夕方遅くのお昼寝をひかえる、寝る1時間前は明かりを暗めにする、などを試してみましょう。
まずは「自然と眠くなる環境」を作るのが先で、本人をせかさないことが大切です。
くわしくは「怒らない子育て」と「自分らしさで子育て」も参考にしてください。
Q4:中学生になっても、親が起こしてしまっています
中学生からでも、「3週間だけためしてみる」形で始めれば、自分で起きる習慣は取りもどせます。
「3週間は親は起こさない」「起きられた日にカレンダーに〇をつける」「3週間たったら一緒にふり返る」と、期間を決めて始めるのがおすすめです。
期間が決まっていると、親も「かわいそうかな」と思いすぎずに続けやすくなりますよ。
くわしくは「主体的に動ける子に」と「家族ルール」も参考にしてください。
Q5:朝ごはんを食べないと、しゃきっと起きられないようです
朝ごはんは、体の時計を整える大切なスイッチの1つです。
毎朝同じ時間に食べることで、体のリズムがそろってきます。
起きてから30分以内に少しでも食べる、同じ時刻に食べる、前の夜に用意しておいて本人が選べるようにする、などがおすすめです。
「起きる」と「朝ごはん」をセットで習慣にしてみましょう。
くわしくは「作り置き・冷凍保存5つの時短ワザ」と「買い物の時短ガイド」も参考にしてください。
Q6:学校に行きしぶっている子の朝は、どう関わればいい?
学校に行きにくくなっている子の朝は、「無理に起こさない」「学校に行くことを朝の目標にしない」「起きてこられたこと自体をみとめる」が大切です。
まずは「起きてリビングに来られたらOK」くらいに目標を下げて、体のリズムが整うのをあせらず待ちましょう。
スクールカウンセラーや小児科の先生に相談するのも、1つの方法です。
くわしくは「自分を責めない子育て」と「完璧を目指さない」も読んでみてください。
Q7:朝のことで、夫婦の考え方がちがってケンカになります
「パパはきびしい・ママはあまい」のように方針がバラバラだと、子どもはいちばん迷ってしまいます。
朝のルールは夫婦で話し合って1つだけ決める、出勤前に5分話す、朝の担当を週ごとに交代する、などで足なみをそろえましょう。
これは子どもの問題というより、夫婦のチーム作りのテーマなんです。
くわしくは「家族ルール」と「見えない家事の見える化」も参考にしてください。
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「自分で起きる朝」づくりに役立つ、わが家で実際に使ってよかったアイテム👇
・どっちの針か一目でわかる子ども用目覚まし時計
・大音量・バックライト付きのデジタル目覚まし時計
・FORNE お支度ボード(持ち物シール・ToDoつき3点セット)
・子ども用セルフチェッカー(やることリスト)
・楽天1位 タイマー付きナイトライト
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まとめ|今日から始めるのは1つだけ
まずやめたい朝のNG 3つ
- 何度も起こしに行く(「起こしてもらうのが当たり前」になる)
- 夜のスマホ・テレビをそのままにする(体の時計が夜型にずれる)
- 朝から怒鳴る・イライラをぶつける(「起きる=いやなこと」になる)
自分で起きる子に変わる5つのコツ
- 夜は明かりを落として、体の時計を朝型にもどす
- 朝いちばんにカーテンを開けて、光を浴びる
- 自分専用の目覚まし時計をわたす
- 寝るまでの流れを毎日同じにする
- 自分で起きられたら、笑顔で言葉にしてほめる
今日からまず1つ:今夜、寝る1時間前に「部屋の明かりを暗めに+スマホ・テレビを消す」。明日の朝は、起きたらまっ先にカーテンを開ける。これだけで、朝の目覚めは変わりはじめます。
朝起きない子の悩みは、「気合いの問題」ではなく「体の時計と環境の問題」です。
今日、環境を1つ整えるところから始めれば、3週間ほどで家族の朝がおだやかに変わっていきますよ。
持ち物の準備は「子どもの忘れ物を減らす5つの仕組み」、親の支え方は「忘れ物が多い子を支える親の工夫5選」もあわせて、子どもの自立を一緒に育てていきましょう。
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