夕ごはんのとき、ふと気づくと子どもが何度もパチパチとまばたきをしている。
「目にゴミでも入った?」と聞くと、「ううん」と首をふって、またパチパチ。
次の日には、「んっ、んっ」と小さな咳払いまで増えてきた…。
「これってチック?」「わたしの育て方のせい?」と、夜にスマホで調べている方も多いのではないでしょうか。
この記事は、子どものまばたき・咳払い・首ふりなどが増えて、チックかもと心配しているパパ・ママに向けて書きました。
チックとはどんなものか・いつからいつまで続くのか・年齢別の出かたと接し方の早見表・やってはいけないNG3つ・今日からできる5つのこと・病院に相談する目安と何科に行けばいいか・よくある質問7つまで、まとめてお伝えします。
先に結論を言うと、子どものチックはめずらしいものではありません。
そして、多くは成長とともに軽くなっていきます。
いちばん大切なのは、「やめなさい」と言わずに、そっと見守ることです。
📚 あわせて読むと安心なシリーズ記事
チックは、ほかの「くせ」や「ことばのつまり」とも似たところがあります。この3本と一緒に読むと、見守り方のコツがぐっとつかみやすくなります👇
・指しゃぶり・爪かみをやめさせる方法|いつまで・年齢別の対応
・子どもの吃音(どもり)はなぜ起こる?年齢別の特徴と声かけのコツ
・子どもの睡眠時間|年齢別の目安早見表
これだけは覚えて帰ってください(3つ)

くわしい話の前に、いちばん大事なところを先にお伝えします。
忙しい方は、まずこの3つだけ読んでくださいね。
🌟 子どものチック 大事な3つのこと
① チックは子どもの5〜10人に1人が経験すると言われる、よくあるもの。育て方のせいではありません
② わざとやっているのではないので、「やめなさい」「また出てるよ」と言うと、かえって増えやすい
③ 多くは1年以内に軽くなる。生活がつらくなるほど強い・1年以上続くときは小児科へ相談
チックってどんなもの?まずは正体を知って安心しよう

チックとは、本人の意思と関係なく、体の一部がすばやく動いたり、声が出たりすることです。
同じ動きや声を、何度もくり返すのが特徴です。
「くせ」と似ていますが、少しちがいます。
くせは、本人がその気になれば比較的やめやすいものです。
チックは、脳の中の「体の動きにブレーキをかけるしくみ」がまだ育ちきっていないために出ると考えられています。
つまり、気持ちが弱いからでも、親の育て方が悪いからでもないということです。
体が動く「運動チック」と、声が出る「音声チック」
チックは、大きく2つに分かれます。
ひとつは、体が動く「運動チック」です。
まばたき、目をぎゅっとつぶる、鼻をひくひくさせる、口をゆがめる、首をふる、肩をすくめる、などがあります。
もうひとつは、声や音が出る「音声チック」です。
咳払い、「んっ」という声、鼻をすする、のどを鳴らす、などがあります。
いちばん多いのは、まばたきです。
子どものチックの多くは、まばたきから始まると言われています。
いつから・いつまで?よくある経過
チックは、4〜6歳ごろに始まることが多いです。
幼稚園・保育園の年中さんから小学校低学年ぐらいに、初めて気づくパパ・ママが多いですね。
出たり消えたりをくり返しながら、10〜12歳ごろに一番目立ちやすく、そのあと思春期にかけて軽くなっていくことが多いとされています。
1年たたないうちに消えるものは「暫定的チック症」と呼ばれます。
つまり、「とりあえず一時的なもの」という意味です。
子どものチックの多くは、このタイプです。
1年以上続く場合は「持続性チック症」、いろいろな運動チックと声のチックが両方1年以上続く場合は「トゥレット症」と呼ばれます。
ただ、名前がつくかどうかは、医師が時間をかけて様子を見て決めることです。
家で名前を決めつけて、あせる必要はありません。
チックが出やすいとき・出にくいとき
チックには、出やすい場面と、出にくい場面があります。
出やすいのは、緊張しているとき・ワクワクしているとき・疲れているとき・ほっとしてリラックスしたときです。
運動会や発表会の前、新学期、長いお休みの終わりなど、いつもとちがう時期にも増えやすいです。
テレビやゲームを見ているときに増える子もいます。
反対に、夢中で体を動かして遊んでいるときや、何かに集中しているとき、眠っているときは出にくいと言われています。
風邪や花粉症、目のかゆみをきっかけに始まることもあります。
はじめは「鼻がつまって鼻をすすっていた」のが、治ったあとも動きだけ残る、という形ですね。
年齢別・チックの出かたと接し方 早見表
ここまでの話を、年齢ごとに1つの表にまとめました。
わが子がいま、どのあたりにいるかを確認してみてください。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
※年齢はあくまで目安です。
出かたには大きな個人差があるので、表とずれていても心配しすぎなくて大丈夫です。
「やめようとするほど出てしまう」のには理由があります

チックのことで、いちばん知っておいてほしいことがあります。
それは、チックは「やめよう」と意識するほど、かえって出やすくなるということです。
大人でも、「いまから白いクマのことを考えないでください」と言われると、頭が白いクマでいっぱいになりますよね。
心理学では、これを「皮肉なリバウンド」と呼んでいます(ウェグナーという研究者の、シロクマを使った実験で知られる考え方です)。
つまり、「考えないように」「やらないように」と見張るほど、頭がそのことでいっぱいになる、ということです。
チックの前には「むずむず」がある
大きめの子どもや大人のチックでは、チックが出る前に「むずむず」「ムズムズして出さないと気持ち悪い」感じがあると言われています。
くしゃみが出そうなときの、鼻のむずむずに少し似ています。
チックを出すと、そのむずむずがいったん消えて、すっきりします。
ここで、「がまんしなさい」と言われるとどうなるでしょうか。
少しの間はがまんできても、むずむずがたまって、あとでまとめて出てしまうことがよくあります。
学校ではがまんして、家に帰ったとたんにパチパチが増える、という子も多いです。
これは、学校でがんばってきたしるしなんですね。
「見ないふり」は、冷たいことではありません
だからこそ、親ができる一番のことは「気にしていないふりをする」ことです。
専門家の間では、これを「やさしい無視」と言うこともあります。
無視といっても、子どもを無視するわけではありません。
チックの動きにだけ反応しない、という意味です。
子どもの話はいつも通り聞いて、笑って、ほめる。
パチパチが出ても、そのまま会話を続ける。
それだけで、子どもの頭の中から「チックを見られている」という緊張が減って、出にくくなっていきます。
疲れや緊張が「コップからあふれる」と、チックが出やすくなる

チックが出やすいかどうかは、もともとの体質も大きく関係しています。
家族にチックがあった人がいると、子どもにも出やすいことが分かっています。
そこに、疲れ・緊張・寝不足・環境の変化などが重なると、チックが表に出やすくなります。
イメージとしては、体質という「コップ」に、毎日の疲れや緊張という「水」がたまっていく感じです。
水があふれたときに、チックとして出てくるんですね。
心理学や医学では、これを「ストレス-脆弱性モデル」と呼びます(ズービンらの考え方がもとになっています)。
つまり、「生まれ持った出やすさ」と「いまの疲れぐあい」の足し算で出る、ということです。
「ストレス」は、いやなことだけではない
ここで大事なのは、コップにたまる水は、いやなことだけではないという点です。
誕生日、旅行、運動会、クリスマスなど、楽しみでワクワクすることも、心と体にとっては「いつもとちがう刺激」です。
楽しいイベントの前にチックが増えても、「何かつらいことがあるのかな」と深く心配しなくて大丈夫です。
もちろん、園や学校でいやなことがあって増えている場合もあります。
気になるときは、問いつめるのではなく、寝る前などリラックスした時間に「さいきん、どう?」と軽く聞いてみてください。
コップの水を減らすのは、親が得意なこと
体質のコップの大きさは、変えられません。
でも、たまっている水を減らすことは、家でできます。
たっぷり眠る、ぼーっとする時間をつくる、思いきり体を動かして遊ぶ、予定をつめこみすぎない。
どれも特別なことではありませんよね。
チックを直そうとするより、「水を減らす生活」を整えるほうが、ずっと近道です。
睡眠時間の目安は子どもの睡眠時間ガイドで年齢別にまとめています。
これはやめておきたい NG対応3つ

よかれと思ってやったことが、チックを強めてしまうこともあります。
次の3つだけは、できるだけ避けてくださいね。
⚠️ チックで避けたいNG対応
NG① 「やめなさい」「また出てるよ」と注意する…本人も止められないので、注意されるほど意識が向いて増えやすくなる
NG② まねをする・笑う・きょうだいがからかうのを放っておく…はずかしさと緊張で、コップの水が一気に増える
NG③ 「わたしの育て方のせいだ」と親が自分を責めつづける…親の不安やピリピリは子どもに伝わりやすく、家の空気が緊張する
NG①「やめなさい」と注意する
何度も目の前でパチパチされると、つい「やめなさい」と言いたくなりますよね。
でも、チックは本人が止められないものです。
止められないことを注意されると、子どもは「できない自分」を責めてしまいます。
そして、さきほどのシロクマの話のように、意識が向くほどチックは出やすくなります。
言いたくなったら、深呼吸をひとつして、別の話題をふってみてください。
NG② まねをする・からかう
悪気がなくても、大人が「こうやってるよ」とまねをして見せるのはやめておきましょう。
きょうだいがからかったときは、その場でしずかに止めます。
「わざとじゃないから、からかわないでね」と、からかった子に短く伝えれば十分です。
チックのある子の前で長々と説明すると、そのこと自体が注目になってしまうので、説明はあとで別の場所でしましょう。
NG③ 親が自分を責めつづける
「厳しくしすぎたかな」「下の子が生まれてかまってあげられなかったから」と、自分を責めるパパ・ママはとても多いです。
でも、くり返しになりますが、チックは育て方が原因で起こるものではありません。
親がずっと心配そうに見ていると、子どもは「何か悪いことをしているのかな」と感じます。
あなたが少し肩の力を抜くことが、子どもの安心にもつながりますよ。
今日からできる5つのこと

では、家では具体的にどうしたらいいのでしょうか。
今日から始められることを5つにしぼりました。
① チックに反応せず、会話をそのまま続ける
パチパチや咳払いが出ても、表情を変えずに会話を続けます。
声かけ例:「それでそれで?今日の給食なんだった?」
ポイントは、目線をチックの部分に向けないことです。
子どもの目を見て、話の中身に集中してあげてください。
② 睡眠時間をいつもより30分ふやす
疲れや寝不足は、チックを強くする大きな原因のひとつです。
まずは寝る時間を15〜30分早めることから始めてみましょう。
寝る前のテレビ・タブレットを早めに切り上げると、寝つきもよくなります。
声かけ例:「今日はたくさん遊んだから、早めにお布団で絵本読もうか」
③ 思いきり体を動かす・夢中になれる時間をつくる
体を動かして遊んでいるときや、好きなことに集中しているときは、チックが出にくいと言われています。
公園で走る、ねんどやブロックで遊ぶ、お絵かきをするなど、手や体を使う遊びがおすすめです。
「チックを減らすため」ではなく、「楽しいから」やる時間にしてくださいね。
体を動かす遊びのアイデアは子どもの外遊びガイドにまとめています。
④ 「いつ・どんな場面で」をメモしておく
チックが気になる日は、カレンダーやスマホに一言だけメモしておきましょう。
「月曜 朝 まばたき多い」「発表会の前日 咳払い」くらいで十分です。
1〜2週間続けると、「疲れた日に多い」「ゲームのあとに多い」などの傾向が見えてきます。
病院に相談するときにも、このメモがとても役に立ちます。
可能なら、自宅で出ているときの様子を短い動画で撮っておくと、医師に伝わりやすいです(本人に気づかれないように、そっとで大丈夫です)。
⑤ 園・学校の先生に、短く伝えておく
チックが目立つときは、担任の先生に一言伝えておくと安心です。
伝え方の例:「最近まばたきのチックが出ています。わざとではないので、注意せずに見守っていただけると助かります」
先生が知っていれば、からかいが起きたときにもすぐに対応してもらえます。
連絡帳に書いても、お迎えのときに口頭で伝えても大丈夫ですよ。
場面別・チックが出たときの声かけ
よくある場面ごとに、そのまま使える声かけを紹介します。
子どもが「なんで目がパチパチするの?」と聞いてきたとき
本人が気にして聞いてきたときは、ごまかさずに、短く安心できる言葉で答えます。
声かけ例:「体がちょっと疲れてるよ、っていうサインなんだって。わざとじゃないから大丈夫。大きくなると自然に減っていくことが多いよ」
「病気」「変」という言葉は使わず、「あなたのせいじゃない」が伝わることを大事にしてください。
お友だちに「なんでやってるの?」と言われたとき
子ども自身が答えられる、短い言葉を一緒に考えておくと安心です。
声かけ例(子どもに教える言葉):「くせみたいなもの。わざとじゃないよ」
家で一度だけ練習しておくと、言われたときにあわてずにすみます。
からかいが続くようなら、ためらわずに先生に相談しましょう。
咳払いが続いて、まわりの目が気になるとき
電車や病院の待合室などで咳払いが続くと、親のほうがドキドキしますよね。
そんなときも、「しずかにして」と言うより、話題を変えるほうがうまくいきます。
声かけ例:「ねえ、窓の外に何色の車が見える?数えてみよう」
ただし、咳払いだと思っていたらのどや鼻の病気だった、ということもあります。
咳が長く続くときは、まず子どもの咳・のど風邪のホームケアも参考にしながら、小児科で体の病気がないかを確認してもらいましょう。
夫婦や祖父母の意見がちがうとき
「甘やかすからだ」「ビシッと注意すれば直る」と言われることもあるかもしれません。
そんなときは、「お医者さんも、注意しないほうがいいって言ってるみたい」と、第三者の意見として伝えるとぶつかりにくいです。
この記事を見せて、「家族みんなで見ないふりをしよう」とルールをそろえるのもおすすめです。
家族の考え方のちがいについては祖父母との育児方針の違いへの向き合い方でもくわしく書いています。
チックとまぎらわしいもの・一緒に出やすいもの
チックに見えて、実はほかの原因だったということもあります。
次のようなときは、自己判断せずに小児科で相談してみてください。
まばたきが多い・目をこする場合は、アレルギー性結膜炎(目のかゆみ)、さかさまつげ、視力の問題などのこともあります。
咳払いや鼻すすりは、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(鼻のおくの炎症)が隠れていることもあります。
また、チックのある子の中には、落ち着きのなさ(ADHDの特性)や、「何度も確かめないと気がすまない」強いこだわりが一緒に見られる子もいます。
その場合は、チックよりもそちらのほうが生活に影響していることもあるので、あわせて相談するとよいでしょう。
発達のことを相談できる機会としては、5歳児健診も役立ちます。
病院に相談する目安と、何科に行けばいい?
ほとんどのチックは、家で見守るだけで自然に軽くなっていきます。
ただ、次のようなときは、ひとりで抱えこまずに相談してみてください。
📋 相談を考えたいサイン
□ チックが強くて、本人が疲れてしまう・痛がる(首をはげしくふる等)
□ 本人が「止まらなくていやだ」とつらそうにしている
□ からかわれる・授業に集中できないなど、園や学校生活に影響が出ている
□ 1年以上続いている・いろいろな動きや声が増えてきた
□ 落ち着きのなさや強いこだわりなど、ほかにも気になることがある
□ 親の心配が強くて、夜も眠れないほどになっている
相談先は、まずかかりつけの小児科で大丈夫です。
必要に応じて、小児神経の専門の先生や、子どもの心の専門の先生(児童精神科)を紹介してもらえます。
お住まいの市区町村の子育て相談や、保健センターの保健師さんに相談するのもひとつの方法です。
病院では、まず体の病気がないかを確認したうえで、多くの場合は「生活を整えて見守る」ことからスタートします。
症状が強く続く子には、チックを「むずむず」に気づいて別の動きに置きかえる練習(行動療法)や、薬を使う方法もあります。
どの方法がいいかは子どもによってちがうので、医師とよく相談して決めてくださいね。
※相談の窓口や名前は自治体によってちがうので、お住まいの市区町村で確認してください。
相談前に準備しておくもの 早見表
受診や相談をするときに、持っていくと話が早いものをまとめました。

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※全部そろっていなくても大丈夫です。
「いつから」と「動画」の2つがあるだけでも、相談はぐっとスムーズになります。
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チックが出やすい子の「疲れのコップ」を空にする、よく眠る・夢中で遊ぶ時間づくりに、わが家で実際に使ってよかったアイテム👇
・ハグモッチmini(ひとりで寝れるもん 子ども用抱き枕)
・家庭用プラネタリウム(寝る前のリラックスタイムに)
・残り時間が見える学習タイマー(ゲーム・動画の区切りに)
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よくある質問7つ
Q1. チックは親の育て方やストレスのせいですか?
いいえ、育て方が原因で起こるものではありません。
チックは、脳の「動きのブレーキ」のしくみと、生まれ持った体質が大きく関わっていると考えられています。
疲れや緊張で強くなることはありますが、それは「きっかけ」であって「原因」ではありません。
どうか、自分を責めないでくださいね。
Q2. チックはいつまで続きますか?
多くの子は、1年以内に軽くなったり消えたりします。
出たり消えたりをくり返し、別の動きに変わることもよくあります。
一般的には10〜12歳ごろに一番目立ち、思春期にかけて落ち着いていく子が多いとされています。
大人まで続くのはごく一部です。
Q3. 本人にチックのことを話したほうがいいですか?
小さいうちは、親のほうから話題にする必要はありません。
本人が気にして聞いてきたときに、「わざとじゃないから大丈夫だよ」と短く答えれば十分です。
小学校高学年以上で本人が悩んでいるときは、「体のしくみでそうなることがあるんだって」と一緒に調べたり、医師から説明してもらったりするのもよい方法です。
Q4. ゲームやテレビは禁止したほうがいいですか?
完全に禁止する必要はありません。
ただ、画面を見ているときにチックが増える子もいます。
寝る前1時間は画面を見ない、1回の時間を決めるなど、メリハリをつけるとよいでしょう。
ルールの決め方は子どものスマホ・ゲーム時間のルールの決め方で年齢別にまとめています。
Q5. 習い事はやめたほうがいいですか?
子どもが楽しんでいる習い事なら、やめる必要はありません。
夢中になれる時間は、むしろコップの水を減らしてくれます。
ただ、毎日予定がぎっしりで疲れている、発表や試合のプレッシャーが強いなどの場合は、少し減らして休む日をつくるのもひとつの方法です。
Q6. 「チックが治った」と思ったら、また出てきました。
チックは、出たり消えたりをくり返すのがふつうです。
季節の変わり目や新学期、行事の前後にまた出てくることもよくあります。
「また出た!」とあわてずに、「疲れがたまってきたサインかな」と受け止めて、睡眠や休みを増やしてあげてください。
Q7. 家ではたくさん出るのに、病院では全然出ませんでした。
とてもよくあることです。
診察室では緊張して、チックが出にくくなる子が多いんです。
そのために、家で撮った短い動画が役に立ちます。
「病院で出なかったから大丈夫と言われた」と不安なときは、動画とメモを持って、もう一度相談してみてくださいね。
あなたのおうちの「見ないふり」のコツは、どんな方法ですか?
パチパチや咳払いが出ても、気づかないふりをする。
頭ではわかっていても、目の前で何度も見るとつい口が出そうになりますよね。
わが家では、気になったら「今日の一番うれしかったこと」を聞く、と決めています。
話が楽しくなると、親のほうも自然とチックから目がはなれるんです。
あなたのおうちでは、どんな工夫をしていますか?
よかったら、コメントで教えてくださいね。
🌿 この記事のまとめ
・チックは子どもの5〜10人に1人が経験する、よくあるもの。育て方のせいではない
・4〜6歳ごろに始まりやすく、多くは1年以内に軽くなる。出たり消えたりするのもふつう
・「やめよう」と意識するほど出やすい。チックの動きには反応せず、会話はいつも通り
・体質のコップに疲れや緊張がたまると出やすい。睡眠・遊び・ゆとりで水を減らす
・生活がつらい・1年以上続く・ほかにも気になることがあるときは、メモと動画を持って小児科へ
おわりに
わが子のまばたきや咳払いに気づいた夜は、不安で頭がいっぱいになりますよね。
ネットで調べるほど、むずかしい言葉が出てきて、よけいに心配になったかもしれません。
でも、チックはたくさんの子どもが通る道で、多くは成長とともに軽くなっていきます。
親ができるいちばんの助けは、「見ないふり」と「よく眠れる毎日」です。
今夜はまず、パチパチに気づいても、何も言わずに「今日なにが楽しかった?」と聞いてみてください。
その一言で、子どもの心のコップも、あなたの心も、少しずつ軽くなっていきますよ。
※この記事は2026年10月時点の、子どものチックに関する一般的な情報をもとにまとめたものです。医療的な診断や治療の代わりになるものではありません。出かたや経過には大きな個人差があります。症状が強い・長く続く・生活に支障が出ているなど心配なときは、かかりつけの小児科やお住まいの市区町村の子育て相談の窓口に必ず相談してください。
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