【完全版】子どもの気持ちの切り替えが苦手なのはなぜ?遊びをやめられない・次に進めない子への年齢別の声かけと5つのコツ|NG3つ・切り替え早見表

「もうおしまいだよ」と言っても、遊びをやめてくれない。

そんな場面に、毎日のように頭をかかえていませんか。

テレビを消したとたんに泣きわめく、次の行動になかなか移れない、公園から帰ろうとすると大さわぎ。

これらはぜんぶ、子どもの「気持ちの切り替え」が苦手なことから起きています。

「うちの子はわがままなのかな」「しつけが足りないのかな」と、自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

でも、安心してくださいね。

切り替えが苦手なのは、わがままでもしつけ不足でもなく、心と頭がまだ育っている途中だからなんです。

この記事では、子どもの気持ちの切り替えについて、なぜ切り替えが苦手なのか・やりがちなNG3つ・今日からできる5つのコツ・年齢別の切り替え早見表・場面別の声かけ例・よくある質問7つまでを、疲れた頭でもスッと分かるようにまとめました。

むずかしい言葉はできるだけ使わず、読んだその日から使えるようにお伝えしますね。

📚 あわせて読むと安心なシリーズ記事

切り替えの悩みは、この3本と一緒に読むと見通しがよくなります👇

・子どものかんしゃくへの対応ガイド
・スマホ・ゲーム時間のルールの決め方
・子の朝支度を時短する5ステップ

目次

切り替えが苦手なのは「心の切り替えスイッチ」がゆっくり育っているから

切り替えが苦手なのは「心の切り替えスイッチ」がゆっくり育っているからの図解

まず、いちばん大事なところからお話しします。

子どもの頭の中には、「今やっていることを止めて、次のことに移る」ための切り替えスイッチがあります。

このスイッチは、生まれたときから完成しているわけではありません。

じつは、4〜5歳ごろになって、やっと育ちはじめると言われています。

つまり小さな子が切り替えられないのは、当たり前のことなんですね。

この「切り替える力」は、心理学では考える力の土台のひとつ(実行機能と呼ばれる働き)として知られています。

むずかしく聞こえますが、つまり「やりたいことをいったん止めて、次に進む力」のことです。

大人でも、大好きなドラマの途中で「はい終わり」と言われたらイヤですよね。

子どもは、その「イヤだ」を止める力がまだ育っていないだけなんです。

だから、叱って直すものではなく、日々の関わりでゆっくり育てていくものだと考えてみてください。

🌟 これだけは覚えて帰ってください(3つ)

① 切り替えが苦手なのはわがままではなく発達の途中です

② 急に止めさせず「あと5分」など予告で心の準備を作る

③ 切り替えられたらすぐにほめる、これがいちばん育ちます

そもそも、なぜ子どもは気持ちを切り替えられないの?

そもそも、なぜ子どもは気持ちを切り替えられないの?の図解

理由が分かると、イライラがふっと軽くなります。

切り替えが苦手になる、おもな3つの理由を見てみましょう。

理由① 切り替える力がまだ育っていない

さきほどお伝えしたとおり、心の切り替えスイッチは少しずつ育ちます。

とくに2〜3歳ごろは、スイッチがまだほとんど育っていません。

「今」を生きている時期なので、「このあと」を考えるのがむずかしいんですね。

理由② 楽しいことほど止められない

大人も、楽しいことの途中でやめるのはつらいですよね。

子どもは、その気持ちがもっともっと強いんです。

夢中になっているときほど、頭が切り替えモードになりにくくなります。

理由③ 次に何があるか分からず不安

人は、「このあと何があるか分からない」と不安になります。

急に「もうおしまい」と言われると、子どもは見通しを失ってパニックになります。

つまり切り替えには、「次はこれをするよ」という見通しがとても大切なんです。

やりがちな「切り替えNG」を3つ

やりがちな「切り替えNG」を3つの図解

よかれと思ってやったことが、かえって切り替えを遠ざけることがあります。

先に落とし穴を知っておきましょう。

NG① 何の予告もなく急に止めさせる

いちばん多いのがこれです。

夢中で遊んでいる子に、いきなり「はい終わり!」は心の準備がゼロの状態です。

大人でいえば、見ていたスマホを急に取り上げられるようなもの。

これでは、泣いたり怒ったりするのも当然なんですね。

NG② 「早くして!」とせかし続ける

急いでいると、つい「早く、早く」と言ってしまいますよね。

でも、せかされるほど子どもの頭は混乱して、かえって動けなくなります。

「早く」は魔法の言葉ではなく、プレッシャーになってしまうことが多いんです。

NG③ 切り替えられないことを叱る

「どうしてできないの!」と叱っても、切り替える力は育ちません。

むしろ「できない自分はダメなんだ」と、自信をなくしてしまうことに。

切り替えは、叱るよりもできたときにほめるほうがぐんと育ちます。

今日からできる、切り替え上手を育てる5つのコツ

今日からできる、切り替え上手を育てる5つのコツの図解

ここからが本題です。

むずかしいことはひとつもありません。

できそうなものから、ひとつずつ試してみてくださいね。

コツ① 終わりの時間を前もって予告する

いちばん効くのが、この「予告」です。

「あと5分でおしまいね」「時計の長い針が6になったら帰ろうね」と、先に伝えておきましょう。

すると子どもは、心の中で「もうすぐ終わるんだな」と準備ができます。

急な終わりではなくなるので、切り替えのハードルがぐっと下がりますよ。

コツ② 時間を「目に見える形」にする

小さな子は、「あと5分」と言われても時間の感覚がまだありません。

そこで、時間を目で見えるようにしてあげましょう。

残り時間が色で減っていくタイマーや、砂時計を使うのがおすすめです。

「色がなくなったらおしまい」なら、小さな子でも分かりやすいですよね。

コツ③ 次の楽しみをセットで伝える

「おしまい」だけだと、子どもは終わることばかりに気が向きます。

そこで、「これが終わったら、だいすきなおやつだよ」と次の楽しみを添えましょう。

「やめる」ではなく「次に進む」と感じられると、気持ちが動きやすくなります。

コツ④ 子ども自身に決めてもらう

人は、自分で決めたことには素直に動けます。

「あと1回すべり台する?それともブランコにする?」と、終わり方を選ばせてみましょう。

「あと何回やったらおしまいにする?」と聞くのも効果的です。

自分で決めた約束なら、子どもも守ろうとがんばれますよ。

コツ⑤ 切り替えられたら、すぐにほめる

切り替えが少しでもできたら、その場ですぐほめましょう。

「自分でやめられたね、すごい!」と、できたことを言葉にします。

この「できた!」の積み重ねが、切り替える力をいちばん育ててくれます。

完ぺきにできなくても大丈夫、ちょっとでも前に進めたらほめてあげてくださいね。

年齢別・切り替えの早見表

切り替えの力は、年齢によって大きくちがいます。

「この年齢ならこのくらい」という目安を、表にまとめました。

わが子の今に合った関わり方の参考にしてくださいね。

年齢 切り替えの目安 向いている関わり方
1〜2歳 ほぼできない だっこや別の遊びで気をそらす・無理に説明しない
3歳 予告があれば少しできる 「あと◯回」と回数で伝える・タイマーを見せる
4歳 見通しがあればできる日が増える 時計や砂時計で見える化・自分で終わりを選ばせる
5〜6歳 自分で切り替えようとする 約束を一緒に決める・できたらしっかりほめる
小学生 見通しを立てて動ける 予定を一緒に確認・自分で時間管理する経験を積ませる
※発達には個人差があります。年齢はあくまで目安として見てくださいね。

そのまま使える!切り替えの声かけ NG→OK

そのまま使える!切り替えの声かけ NG→OKの図解

同じことを伝えるのでも、言い方ひとつで子どもの動きは変わります。

よくある場面での、NGとOKの言いかえ例を集めました。

遊びをやめてほしいとき

NG「もう終わり!早く片づけて!」

OK「時計が6になったらおしまいにしようね。あと5分あるよ」

テレビ・動画を消すとき

NG「ずっと見すぎ!消すよ!」

OK「この歌が終わったら消そうね。次はお風呂で遊べるよ」

公園から帰るとき

NG「帰るよ!早くしなさい!」

OK「あと2回すべったら帰ろうか。どっちのすべり台にする?」

なかなか動けないとき

NG「早く早く!何してるの!」

OK「どっちの手からお着替えする?いっしょにやってみよう」

切り替えが苦手な子が、つまずきやすい場面と対策

切り替えが苦手な子が、つまずきやすい場面と対策の図解

切り替えが必要な場面は、一日の中にたくさんあります。

とくにつまずきやすい場面ごとに、コツをお伝えします。

朝の登園前

朝は時間がなくて、いちばん切り替えがむずかしい場面ですよね。

前の晩に「明日の朝やること」を一緒に確認しておくと、見通しが立ちます。

お支度ボードなどで「やることの順番」を目に見える形にするのもおすすめです。

朝のバタバタがつらい方は、子の朝支度を時短する5ステップもあわせて読んでみてくださいね。

動画・ゲームをやめるとき

動画やゲームは、終わりが見えにくいので切り替えが特にむずかしいです。

「1本見たらおしまい」「このステージまで」と、始める前に終わりを決めておきましょう。

くわしいルールの決め方は、スマホ・ゲーム時間のルールの決め方が参考になります。

寝る前の切り替え

興奮したまま布団に入っても、なかなか寝つけませんよね。

寝る30分前からは、部屋を暗めにして、静かな遊びに切り替えていきましょう。

毎晩同じ流れ(お風呂→歯みがき→絵本→寝る)にすると、体が自然と切り替わります。

睡眠のリズムについては、子どもの睡眠時間の目安も見てみてくださいね。

切り替える力を育てる、おうち遊び5つ

じつは切り替える力は、遊びの中で楽しく育てられます。

「止める・待つ・切りかえる」を遊びにすると、無理なく身につきますよ。

① だるまさんがころんだ

「止まる」を体で覚えられる、昔ながらの遊びです。

動いて、止まって、また動く。

この「止まる」の練習が、切り替える力の土台になります。

② ストップ&ゴー遊び

音楽をかけて踊り、音が止まったらピタッと止まる遊びです。

「楽しいことを合図で止める」という、切り替えそのものの練習になります。

おうちでも、手拍子を合図にするだけで簡単にできますよ。

③ 順番こで遊ぶ

「次はママの番ね」と順番を待つ遊びも効果的です。

自分の番が終わったら手を止める、という切り替えが自然に身につきます。

④ お砂場やブロックの「お片づけタイム」

遊びの最後に「お片づけの歌」を決めておきましょう。

歌が始まったら片づけ、という合図があると、切り替えがスムーズになります。

⑤ 絵本の「おしまい」を体験する

絵本は、始まりと終わりがはっきりしています。

「おしまい」と本を閉じる体験をくり返すと、終わりを受け入れる力が育ちます。

わが子はどのタイプ?切り替えタイプ別のサポート

切り替えが苦手といっても、理由は子どもによってちがいます。

わが子に近いタイプを知ると、関わり方のヒントが見つかりますよ。

のめり込みタイプ

好きなことに夢中になりすぎて、まわりが見えなくなる子です。

このタイプには、早めの予告と、時間の見える化がよく効きます。

夢中になれる力は強みなので、そこはたっぷりほめてあげてくださいね。

不安が強いタイプ

次に何があるか分からないと、不安で動けなくなる子です。

このタイプには、「次はこれをするよ」という見通しをていねいに伝えましょう。

毎日の流れを決めておくと、安心して切り替えられるようになります。

気持ちが大きいタイプ

「イヤ」の気持ちがあふれやすく、泣いたり怒ったりしやすい子です。

このタイプには、まず気持ちを受け止めることが先決です。

落ち着いてから、次の行動へゆっくり誘ってあげましょう。

1日の流れの中に「切り替えポイント」を作る

切り替えが上手になるいちばんの近道は、毎日のリズムを整えることです。

流れが決まっていると、子どもは「次はこれ」と自然に体が動きます。

朝のリズム

起きる、着替える、ごはん、歯みがき、出発。

この順番をいつも同じにすると、迷わずに切り替えられます。

お支度ボードで順番を見える形にすると、さらにスムーズですよ。

夕方からのリズム

帰宅、おやつ、遊び、お風呂、ごはん、寝る準備。

夕方は疲れていて切り替えがむずかしい時間でもあります。

だからこそ、いつもの流れを決めておくことが助けになります。

休日のリズムもゆるく保つ

休みの日は流れがくずれて、切り替えがうまくいかなくなりがちです。

ごはんやお昼寝の時間だけでも、ふだんに近づけておくと安心ですよ。

切り替えについての、よくある誤解3つ

まちがって覚えられがちなことを整理しておきます。

誤解① 「きびしくしつければ切り替えられる」

きびしく叱っても、切り替える力そのものは育ちません。

その場では従っても、不安やがまんがたまってしまうことが多いんです。

誤解② 「切り替えられないのは親のせい」

切り替えの苦手さは、育て方のせいではありません。

生まれ持った気質や、発達のペースによるものが大きいんですよ。

誤解③ 「大きくなれば自然に直る」

多くの子は成長とともに上手になりますが、何もしなくていいわけではありません。

日々のやさしいサポートが、切り替える力をしっかり育ててくれます。

保育園・幼稚園と連携するコツ

切り替えのサポートは、おうちだけでかかえこまなくて大丈夫です。

園の先生は、たくさんの子を切り替えさせるプロです。

「おうちでは遊びをやめるのが苦手で」と、具体的に伝えてみましょう。

園でうまくいっている声かけを教えてもらえることもあります。

おうちと園で声のかけ方をそろえると、子どもも迷わず切り替えられますよ。

連絡帳や送り迎えのときに、ひとこと相談してみてくださいね。

親自身の「心の切り替え」も大切に

毎日のことなので、どうしてもイライラしてしまいますよね。

でも、親がピリピリしていると、子どもの切り替えもうまくいきません。

「発達の途中だから、できなくて当たり前」と、心の中でつぶやいてみてください。

うまくいかない日は、「まあいっか」と肩の力をぬくことも大切です。

親の心に余裕があると、子どもも安心して次の行動に移れます。

がんばりすぎているなと感じたら、心ゆったり子育てのヒントものぞいてみてくださいね。

切り替えが苦手な子には、こんな良いところも

切り替えが苦手な子は、見方を変えると素敵な力を持っています。

それは、ひとつのことに夢中になれる集中力です。

すぐに気が散らず、好きなことをとことん追いかけられるのは、大きな才能なんですね。

「切り替えられない」の裏には、「のめり込める」という強みがかくれています。

その強みをつぶさないように、切り替えだけをやさしくサポートしてあげましょう。

集中できる子の育て方は、子どもの集中力の育て方もあわせてどうぞ。

まだある、場面別の切り替えのコツ

一日の中には、ほかにも切り替えが必要な場面がたくさんあります。

よくある場面での、ちょっとしたコツをお伝えしますね。

お風呂に入りたがらないとき

遊びをやめてお風呂に行くのは、子どもにとって大きな切り替えです。

「おもちゃのアヒルさんが待ってるよ」と、お風呂の中の楽しみを伝えてみましょう。

「どっちのタオルで出てくる?」と、出たあとの見通しを添えるのも効果的です。

お風呂から出たがらないとき

今度は逆に、お風呂から出るのをいやがることもありますよね。

「10数えたら出ようね」と、終わりを数で決めておきましょう。

湯ざめが心配なときは、あたたかいタオルを見せて誘うのもおすすめです。

おでかけ先から帰るとき

楽しい場所ほど、帰りの切り替えはむずかしくなります。

帰る時間を先に伝え、「あと1回乗ったら帰ろうね」と予告しましょう。

「おうちに帰ったら、好きな絵本を読もう」と、帰宅後の楽しみを用意しておくと動きやすいです。

ごはんの途中で遊びだすとき

食事中に気が散って遊びだすのも、切り替えの苦手さが関係しています。

「あと3口食べたら、ごちそうさまにしようね」と、ゴールを見せてあげましょう。

だらだら長引かせず、短い時間で区切るのがコツです。

うまくいく日・いかない日があって当たり前

切り替えのサポートは、毎日同じようにうまくいくわけではありません。

昨日できたことが、今日はできないこともよくあります。

子どもの機嫌や体調、その日の疲れ具合で大きく変わるからです。

うまくいかない日があっても、「今日はそういう日だったな」でいいんです。

大切なのは、できなかった日を責めないこと。

長い目で見れば、少しずつ着実に育っていますから、安心してくださいね。

それでも泣いたり怒ったりしたときは

どんなに工夫しても、泣いたり怒ったりすることはあります。

そんなときは、まず子どもの気持ちを言葉にして受け止めてあげましょう。

「もっと遊びたかったね」「楽しかったもんね」と、気持ちに名前をつけてあげます。

気持ちを分かってもらえると、子どもは少しずつ落ち着いていきます。

無理に泣きやませようとせず、落ち着くまでそばで待ってあげてくださいね。

気持ちが大きくあふれたときの対応は、子どものかんしゃくへの対応ガイドがくわしいです。

「見える化」と「ごほうび」で切り替えを後押し

切り替えが苦手な子には、目で見て分かる工夫がとても効きます。

言葉だけよりも、目に見えるものがあると、グッと動きやすくなるんですね。

やることを絵や写真ではる

「着替える→ごはん→歯みがき」の順番を、絵や写真にしてはってみましょう。

次にやることがひと目で分かると、子どもは自分から動けるようになります。

できたらマグネットを動かす方式にすると、ゲーム感覚で楽しめますよ。

できたらシールをはる

自分で切り替えられた日は、カレンダーにシールをはってあげましょう。

シールがたまっていくのを見ると、子どものやる気につながります。

ただし、ごほうびが目的にならないよう、ほめ言葉とセットにするのが大切です。

タイマーの音を合図にする

「ピピッと鳴ったらおしまい」と、音を合図に決めておきましょう。

親が言うより、タイマーが知らせてくれるほうが、すんなり受け入れやすいこともあります。

「ママが言ったから」ではなく「時間になったから」になると、親子バトルも減りますよ。

年齢別・もっとくわしい関わり方

切り替えのサポートは、年齢に合わせて少しずつ変えていきます。

わが子の年齢のところを、重点的に読んでみてくださいね。

1〜2歳:気そらしが中心

この時期は、まだ言葉での切り替えはむずかしい時期です。

「あっ、あっちにワンワンいるよ!」と、ほかのものに気を向けてあげましょう。

無理に説明して納得させようとせず、さっと気持ちを別に向けるのがコツです。

切り替えられたら、「できたね」とにっこり笑ってあげてくださいね。

3歳:回数と予告で

3歳になると、「あと3回」といった回数が分かるようになります。

「あと3回すべったらおしまいね」と、数で区切ってあげましょう。

タイマーや砂時計を見せると、さらに分かりやすくなります。

まだ気持ちがあふれやすい時期なので、泣いても受け止めてあげてくださいね。

4歳:見通しと自己決定で

4歳ごろは、「このあと何をするか」の見通しが立てられるようになります。

「おしまいにしたら、次はおやつだよ」と、次の楽しみを伝えましょう。

「あと何回でおしまいにする?」と、自分で決めさせるのも効果的です。

自分で決めた約束は、守ろうとがんばれる年ごろなんですよ。

5〜6歳:自分で管理する経験を

この時期は、自分で時間を意識できるようになってきます。

「長い針が12になったらおしまい」と、時計を使った約束に挑戦しましょう。

できたら「自分で時計を見てやめられたね」と、しっかりほめてあげてください。

小さな成功体験が、自分で切り替える自信につながります。

小学生:予定を一緒に立てる

小学生になると、1日の予定を見通して動けるようになります。

「宿題は何時からやる?」と、自分で予定を立てる経験を増やしましょう。

うまくいかない日もありますが、失敗から学ぶのも大切な経験です。

口を出しすぎず、見守る姿勢でサポートしてあげてくださいね。

切り替える力が育つと、こんな力につながります

切り替える力は、ただ親がラクになるためのものではありません。

この力は、子どもの一生を支える大切な土台になります。

やりたいことをいったん止めて、やるべきことに向かう力。

これは、大きくなってからの勉強や仕事でも必ず役立ちます。

気持ちをコントロールする力は、お友だちとの関わりでも生きてきます。

だから今、切り替えをサポートすることは、未来へのプレゼントなんですね。

あせらず、長い目で育てていきましょう。

こんなときは相談してみましょう

切り替えの苦手さは、多くの場合は成長とともにやわらいでいきます。

でも、次のようなときは、専門家に相談すると安心です。

年齢が上がっても、切り替えのたびに強いパニックが続くとき。

日常生活や園での集団行動に、大きな支障が出ているとき。

親子ともに、毎日つらくて限界を感じているとき。

こうしたときは、健診や園の先生、かかりつけの小児科に相談してみましょう。

相談することは、決して大げさなことではありません。

早めに専門家の知恵を借りることで、親子ともにラクになることも多いんですよ。

パパにもできること

切り替えのサポートは、ママひとりでかかえこまなくて大丈夫です。

パパができることも、たくさんあります。

たとえば、お風呂やお出かけの「終わりの予告係」になる。

タイマーや砂時計を一緒に用意して、遊びながら切り替えを練習する。

切り替えられたときに、思いっきりハイタッチでほめる。

こうしたパパの関わりは、子どもにとって大きな安心になります。

夫婦で声のかけ方をそろえておくと、子どもも迷わずに切り替えられますよ。

🛍️ 切り替え上手を育てるのに役立つ育児グッズ

時間を「見える化」して、切り替えをサポートする、わが家で実際に使ってよかったアイテムです👇

・トキ・サポ 時っ感タイマー(色で残り時間が見える)
・知育時計 よ〜める(時計が読めるようになる)
・お絵かきボード(お支度ボードにも使える)
・時計学習カード(めくり式で時間がわかる)
・知育時計つき目覚まし時計(朝の切り替えに)

その他の育児グッズは楽天ROOM(papasuta-room)にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 何歳ごろから切り替えられるようになりますか?

4〜5歳ごろから、少しずつできるようになります。

それより小さいうちは、予告や気そらしで大人がサポートしてあげましょう。

Q2. 予告しても泣くときはどうすれば?

予告してもすぐにできるわけではないので、あせらなくて大丈夫です。

泣いたら気持ちを受け止めて、落ち着くまで待ってあげてくださいね。

Q3. 動画をやめるときだけ特にひどいです

動画は終わりが見えにくいので、どの子も切り替えがむずかしいものです。

始める前に「1本だけ」と約束し、終わりを目に見える形にしておきましょう。

Q4. 「早くして」と言わずにいられません

急いでいると、つい出てしまいますよね。

「早く」の代わりに「どっちからやる?」と選択に変えると、子どもが動きやすくなります。

Q5. きょうだいがいて、ひとりずつ待てません

全員に同じ予告をして、「よーいドン」でいっしょに動くとスムーズです。

ゲーム感覚にすると、きょうだいで楽しく切り替えられますよ。

Q6. 発達の遅れが心配なのですが

切り替えの苦手さだけで、すぐに心配しすぎなくて大丈夫です。

気になるときは、健診や園の先生、かかりつけの小児科に相談してみてくださいね。

Q7. 親がイライラしてしまいます

毎日のことなので、イライラするのは自然なことです。

「発達の途中だから仕方ない」と知っておくだけでも、心が少しラクになりますよ。

🌿 この記事のまとめ

・切り替えが苦手なのはわがままではなく、発達の途中だから

・急に止めさせず、「あと5分」など前もっての予告が効く

・時間を目に見える形(タイマー・砂時計)にすると分かりやすい

・「次の楽しみ」を添えると、気持ちが前に進みやすい

・切り替えられたら、その場ですぐほめる。これがいちばん育つ

おわりに

子どもの気持ちの切り替えは、一日にしてうまくなるものではありません。

でも、関わり方を少し変えるだけで、親子のバトルはぐっと減っていきます。

大切なのは、「できない」を叱ることではなく、「できた」を一緒に喜ぶことです。

今日からまず、「あと5分でおしまいね」の予告ひとつから始めてみてください。

完ぺきにやろうとしなくて大丈夫です。

できない日があっても、それも成長の途中。

あせらず、お子さんのペースに寄りそっていきましょうね。

その積み重ねが、いつか自分で気持ちを切り替えられる力になっていきますよ。

あわせて読みたい

・子どものかんしゃくへの対応ガイド

・スマホ・ゲーム時間のルールの決め方

・子の朝支度を時短する5ステップ

・子どもの集中力の育て方

・保育園・幼稚園に行きたくない(登園しぶり)の対応

・子どもの睡眠時間の目安

・イヤイヤ期を味方にする5つの関わり

・子の片付け力を育てる5ステップ

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