夜11時、寝かしつけたはずの子どもの体が、急にびくびくっと動き出しました。
名前を呼んでも、目は上を向いたまま、返事がありません。
「どうしよう、このままどうにかなってしまったら」と、頭が真っ白になったママ・パパは少なくありません。
それは熱性けいれんかもしれません。
この記事は、はじめて子どもの熱性けいれんを見てあわてたパパ・ママと、「もしものときに備えておきたい」と思っている方に向けて書きました。
熱性けいれんとは何か・何歳ごろに多いか・起きたときの対応5ステップ・救急車を呼ぶ目安・病院で聞かれること・予防の坐薬(ダイアップ)は必要か・保育園や予防接種はどうするか・やってはいけないNG3つ・年齢別の早見表・よくある質問7つを、やさしい言葉でまとめています。
まず安心してほしいのは、熱性けいれんの多くは数分でおさまり、後に障がいなどを残さないということです。
そして、知っておくだけで「いざというとき」の動き方がまったく変わります。
💡 最初に知っておきたい3つのこと
・熱性けいれんは、6か月〜5歳ごろの子どもの10人に1人くらいが経験する、めずらしくない発作です
・ほとんどは5分以内に自然におさまり、脳に後遺症を残すことはまずありません
・親がやることは「止める」ことではなく、安全を守る・時間を測る・様子を見るの3つだけです
熱性けいれんとは?かんたんに言うと「熱で脳がびっくりする」発作

熱性けいれんは、熱が出たときに起きる「けいれん(ひきつけ)」のことです。
けいれんとは、自分の意思とは関係なく、体がかたくなったり、手足ががくがく動いたりすることをいいます。
子どもの脳はまだ成長のとちゅうなので、急な熱の上がり方に「びっくり」しやすいのです。
つまり、熱に脳が反応して、一時的に脳の信号が乱れている状態です。
多くは、熱が出はじめてから24時間以内、特に熱が上がるとちゅうで起こります。
熱の原因は、かぜやインフルエンザ、突発性発しんなど、ふつうの病気であることがほとんどです。
何歳ごろに多い?いつまで続く?
熱性けいれんが起こりやすいのは、生後6か月から5歳ごろまでです。
特に多いのは、1歳から2歳ごろといわれています。
日本では、子どもの10人に1人くらい(7〜11%ほど)が経験すると報告されています。
欧米より日本の子どもに多いことも分かっています。
成長して脳がしっかりしてくると、熱が出てもけいれんは起きにくくなります。
多くの子は、小学校に入るころには自然に起こらなくなりますよ。
一度起きたら、また起きる?
一度熱性けいれんを起こした子のうち、およそ3人に1人がもう一度起こすといわれています。
逆にいえば、3人に2人は1回きりで終わるということです。
次のような子は、くり返しやすい傾向があります。
- はじめて起きたのが1歳より前だった
- パパやママにも、子どものころ熱性けいれんがあった
- 熱が出てから1時間以内にけいれんした
- 38度台など、それほど高くない熱でけいれんした
当てはまっても、「必ずまた起きる」わけではありません。
目安として知っておくと、次の発熱のときに心の準備ができますね。
「よくある熱性けいれん」と「気をつけたいけいれん」のちがい

医師は熱性けいれんを、大きく2つに分けて考えます。
1つは、ほとんどの子がこちらに入る「単純型」と呼ばれる、よくあるタイプです。
もう1つは、少し注意して見ていく「複雑型」と呼ばれるタイプです。
むずかしい名前ですが、見分けるポイントは3つだけです。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
3つのうち1つでも「気をつけたいタイプ」に当てはまったら、必ず医師にそのことを伝えてください。
それだけで、病院での検査や、その後の見守り方が変わることがあります。
だからこそ、けいれんが起きたときに「場所・時間・回数」を見ておくことが大切なのです。
「頭が真っ白になる」のは、あなたが弱いからではありません

わが子のけいれんを初めて見たとき、多くの親は手がふるえて、何をしたらいいか分からなくなります。
「119番の番号すら思い出せなかった」という声もあるほどです。
これは、あなたの準備不足や、親としての弱さのせいではありません。
人は、強い不安や緊張を感じると、頭がうまく働かなくなる性質を持っています。
少しの緊張なら集中力が上がりますが、強すぎると逆に、考える力や判断する力が下がってしまうのです。
心理学では、これを「ヤーキーズ・ドッドソンの法則」と呼んでいます(ヤーキーズとドッドソンという2人の研究者が見つけた、緊張と力の関係)。
つまり、いざというときに「その場で考える」のは、だれにとってもむずかしいということです。
だから「考えなくても動ける」準備をしておく
緊張で頭が働かないなら、その場で考えなくてすむように、先に決めておけばいいのです。
おすすめは、この記事の「対応5ステップ」を紙に書いて、冷蔵庫に貼っておくことです。
もう1つは、パパとママで「どちらが時間を測るか」「どちらが電話をするか」を、今のうちに決めておくことです。
「ママは子どものそば、パパはスマホで時間と動画」のように役わりが決まっていると、あわてていても体が動きます。
消防の訓練で、いつも同じ手順をくり返すのと同じ考え方ですね。
けいれんが起きたときの対応5ステップ

ここがいちばん大切なところです。
けいれんを「止める」方法は、家庭にはありません。
親の役目は、子どもの安全を守りながら、医師に伝える情報を集めることです。
ステップ1:あわてずに、時計を見る
まず、けいれんが始まった時刻を確認します。
スマホの時計を見て、「23時05分スタート」と声に出すだけでも大丈夫です。
この「何分続いたか」が、救急車を呼ぶかどうかの一番の目安になります。
ステップ2:安全な場所に寝かせ、顔を横に向ける
ソファやベッドの端にいるなら、床やふとんの上など、落ちない平らな場所へそっと移します。
まわりにある固いもの、角のある家具、おもちゃはどけておきましょう。
吐いたときに、吐いたものがのどにつまらないよう、顔か体全体を横向きにします。
首のまわりのボタンやパジャマをゆるめて、息をしやすくしてあげてください。
ステップ3:口には何も入れない・体を押さえない
昔は「舌をかまないように口にタオルを入れる」と言われていました。
でも今は、口に物や指を入れてはいけない、というのが正しい対応です。
けいれんで舌をかみ切ることはまずありません。
逆に、口の中を傷つけたり、吐いたものがつまったりする原因になります。
手足のがくがくを押さえつけて止めようとするのも、ケガにつながるのでやめておきましょう。
ステップ4:様子をよく見る(できれば動画をとる)
次のポイントを見ておくと、医師がとても助かります。
- 体の左右で同じように動いているか、片側だけか
- 目はどこを見ているか(上を向く・片方に寄るなど)
- 顔色や唇の色(青白い・紫っぽいなど)
- 何分続いたか
- おさまったあと、呼びかけに反応するか
大人が2人いるなら、1人がスマホで動画をとるのがおすすめです。
言葉で説明するより、動画を見せたほうが医師にずっと正確に伝わります。
「こんなときに撮影なんて」と思うかもしれませんが、これは立派な「わが子のための記録」です。
ステップ5:おさまったら、体温を測って受診する
けいれんがおさまったら、体温を測って、時刻とあわせてメモしておきます。
おさまったあとは、ぼんやりしたり、そのまま眠ってしまったりすることがよくあります。
5分以内におさまり、だんだんいつもの様子に戻ってきたなら、身じたくをしてから病院に向かって大丈夫です。
はじめてのけいれんのときは、夜間であっても、一度は医師に診てもらいましょう。
救急車を呼ぶ目安は「5分」

「救急車を呼んでいいのか迷う」という気持ちは、とても自然なものです。
でも、次のような場合は、迷わず119番に電話してください。
🚨 すぐに救急車(119番)を呼ぶサイン
・けいれんが5分以上続いている(または、続きそう)
・体の片側だけがけいれんしている
・けいれんがおさまっても、呼びかけに反応しない・意識が戻らない
・おさまったあと、短い時間でまたくり返しけいれんした
・唇や顔色が紫っぽく、息が苦しそう
・はじめてのけいれんで、どうしたらいいか分からずとても不安
5分という目安には理由があります。
5分以上続くけいれんは、自然に止まりにくくなることが分かっています。
そのため、病院で止める薬を使うことを考える時間なのです。
119番では「子どもが熱を出して、けいれんしています。何分前から続いています」と伝えれば十分です。
住所が言えるように、スマホのメモや冷蔵庫の紙に書いておくと安心ですね。
救急車を呼ぶか迷うときは、「#7119」(救急安心センター)に電話すると、相談にのってもらえる地域があります。
夜間や休日に、受診するかどうか迷う場合は、子ども医療電話相談「#8000」も使えます。
ただし、けいれんが続いている最中は、相談より先に119番を優先してください。
「1分が10分」に感じるのは、あなただけじゃない

けいれんを見守っていると、時計の針がとても遅く感じます。
「10分くらい続いた気がする」と思ったのに、動画を見返したら2分だった、ということはよくあります。
人は、こわい場面にいるとき、時間を実際より長く感じることが分かっています。
心理学では「タキサイキア現象」と呼ばれることもあります(危ない場面で時間がゆっくり流れるように感じる現象)。
つまり、あなたの「長かった」という感覚は、うそではないけれど、正確でもないということです。
だから「感覚」ではなく「時計」にまかせる
救急車を呼ぶ目安の「5分」を、体の感覚で判断するのはむずかしいものです。
だからこそ、ステップ1で「始まった時刻を見る」ことが大切なのです。
スマホのストップウォッチを押しておけば、あとで「何分だったか」に迷わずにすみます。
時計がしっかり測ってくれていると思うだけで、少し気持ちが落ち着きますよ。
やってはいけないNG3つ
⚠️ ついやりがちなNG行動
NG1:口にタオルや指を入れる
舌をかむのを防ごうとして入れると、口の中のケガや、吐いたものがつまる原因になります。口には何も入れません。
NG2:大きくゆさぶる・押さえつける
ゆさぶっても、けいれんは止まりません。手足を押さえつけると、骨や関節を痛めることがあります。そっと見守りましょう。
NG3:けいれん中やおさまった直後に、水や飲み薬を飲ませる
意識がはっきりしないときに飲ませると、気管に入ってむせる危険があります。飲み物や飲み薬は、しっかり目が覚めてからにしましょう。
病院で聞かれること・伝えたいこと
病院に着くと、医師はけいれんの様子をくわしく聞きます。
あわてていると答えにくいので、スマホのメモに次のことを残しておきましょう。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
受診するときは、母子手帳・保険証(マイナ保険証)・子どもの医療証・お薬手帳を持っていきます。
いつも同じケースに入れておくと、夜中でもさっと持ち出せますよ。
診察で「よくあるタイプの熱性けいれん」と分かれば、特別な検査をせずに家に帰れることも多いです。
意識の戻りが遅い、ほかの病気が心配な場合などは、血液検査や入院での様子見をすすめられることもあります。
予防の坐薬(ダイアップ)は、全員に必要?
熱性けいれんを起こすと、「次から熱が出たら、けいれんを防ぐ坐薬を入れたほうがいい?」と気になりますよね。
けいれんを予防する坐薬として、ジアゼパム(商品名ダイアップなど)という薬があります。
でも、この薬は熱性けいれんを起こしたすべての子に使うものではありません。
医師向けの決まりごと(日本小児神経学会の「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」)があります。
そこでは、短い時間でおさまるよくあるタイプなら、くり返していても必ず使う必要はない、という考え方になっています。
15分以上続いた場合や、くり返しやすい条件がいくつも重なる場合などに、医師が使うかどうかを判断します。
坐薬には、ふらつきや眠気が出るといった副作用もあるからです。
「うちの子には必要か」は、かかりつけの小児科医とよく相談して決めましょう。
坐薬を使うことになったら
使うタイミング(何度で入れるか)、2回目を入れるまでの時間、何歳まで続けるかは、必ず医師の指示どおりにします。
解熱剤の坐薬もいっしょに使う場合は、けいれん予防の坐薬を先に入れるのが一般的です。
そして、30分以上あけてから解熱剤の坐薬を入れます。
同時に入れると、けいれん予防の薬が効きにくくなることがあるためです。
処方されたら、すぐ使えるように保管場所と使い方を家族で共有しておきましょう。
解熱剤で、けいれんは防げる?
「熱を下げれば、けいれんは起きないのでは」と思う方も多いですよね。
でも、解熱剤でけいれんを予防することはできないと分かっています。
逆に、解熱剤を使ったせいで、けいれんが起きやすくなることもありません。
解熱剤は「つらさをやわらげるため」と考えて、いつもどおり医師の指示で使って大丈夫です。
発熱時のケア全般は、子どもが熱を出したときの家庭でのケアと受診の目安で、くわしくまとめています。
気をつけたい薬・予防接種・保育園のこと
かぜ薬・鼻水の薬を出してもらうとき
鼻水を止める薬の一部などには、けいれんを起こしやすくするものがあるといわれています。
熱性けいれんを起こしたことがある子は、病院や薬局で必ず「熱性けいれんを起こしたことがあります」と伝えましょう。
お薬手帳にひと言メモしておくと、言い忘れても安心です。
予防接種はいつから受けられる?
熱性けいれんを起こしたあとも、予防接種は受けられます。
むしろ、熱やけいれんの原因になる病気を防ぐためにも、予定どおり受けることが大切です。
ただし、最後のけいれんからどれくらいあけるかは、子どもの様子によって医師が判断します。
次の予防接種の予定がある場合は、かかりつけ医に「いつから受けていいか」を確認してください。
予防接種のスケジュールは、赤ちゃんの予防接種スケジュール完全ガイドと幼児期の予防接種ガイドも参考にしてくださいね。
保育園・幼稚園への伝え方
熱性けいれんを起こしたことがあれば、保育園や幼稚園の先生にも伝えておきましょう。
伝えるのは「起きたことがある」「起きたときの家での対応」「予防の坐薬を使っているか」の3つです。
坐薬を園で使ってもらう場合は、園ごとに決まった書類(医師の指示書など)が必要なことが多いです。
早めに園に相談しておきましょう。
熱が出たときの預け先は、病児保育・ファミサポの登録と使い方を参考に、元気なうちに準備しておくと安心です。
熱性けいれんと、まちがえやすい症状
熱があるときには、けいれんに見えるけれど、実はちがう症状もあります。
見分け方を知っておくと、少し落ち着いて様子を見られますよ。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
寒気のふるえは、呼びかけに反応できる点が、けいれんとの大きなちがいです。
うわごとや、いつもとちがう様子が長く続くときは、念のため医師に相談しましょう。
熱性けいれんの子が、のちにてんかんと診断されることは多くありません。
気をつけたいタイプのけいれんがあった子などは、医師が見守り方を教えてくれます。
病院から帰ったあと、家で過ごすときのポイント
受診して「よくあるタイプ」と言われて帰ってきたあとも、その夜は心配で落ち着かないものです。
家では、次の4つを意識して過ごせば大丈夫です。
- 水分は、しっかり目が覚めてから少しずつ(麦茶・経口補水液など)
- 部屋はすずしめにして、厚着をさせすぎない
- 同じ部屋で寝て、様子に気づけるようにする
- 体温と、けいれんがあった時刻をメモに残す
熱がある間は、わきの下や首のつけ根など、太い血管が通るところを冷やすと気持ちよく過ごせます。
ただし、冷やすのは「心地よさのため」で、けいれんの予防にはなりません。
子どもがいやがるときは、無理に冷やさなくて大丈夫です。
次の日、熱が続いていても元気があれば、かかりつけの小児科で改めて診てもらうと安心です。
けいれんを1回経験したことで、パパ・ママのほうが疲れきっていることもよくあります。
家族で交代しながら、あなた自身もしっかり休んでくださいね。
わが家の体験|「はじめてのけいれん」の夜にやって、よかったこと
うちの子がはじめて熱性けいれんを起こしたのは、1歳半の冬でした。
夕方から38度台の熱があり、夜中に急に体をつっぱって、目が上を向いたのです。
正直、私はその場で固まってしまいました。
妻が「時計見て!」と言ってくれたおかげで、やっと時刻を確認できました。
けいれんは2分ほどでおさまり、子どもはそのあと大きな声で泣きました。
その泣き声を聞いて、ようやく体の力が抜けたのを覚えています。
夜間の救急外来に行くと、医師は落ち着いた声で「よくある熱性けいれんですね」と言ってくれました。
そのとき、とても役に立ったのが、妻がとっていた30秒ほどの動画でした。
医師は動画を見て、すぐに「左右同じように動いていますね」と判断してくれたのです。
あの夜から、わが家の冷蔵庫には「けいれんのときの5ステップ」の紙が貼ってあります。
それ以来、熱が出るたびの不安が、少しだけ小さくなりました。
家族で決めておく「もしもの準備」チェックリスト
元気な今のうちに、5分だけ時間をとって家族で準備しておきましょう。
- 「対応5ステップ」と自宅の住所を紙に書き、冷蔵庫に貼る
- 「時間を測る人」と「電話する人」を、パパとママで決めておく
- 体温計の置き場所を決め、電池が切れていないか確認する
- 母子手帳・保険証・医療証・お薬手帳を、1つのケースにまとめておく
- 夜間に診てもらえる近くの病院と、#8000・#7119をスマホに登録する
この5つは、どれも今日できることばかりです。
準備しておいたという安心感が、いざというときにあなたを支えてくれますよ。
年齢別|熱性けいれんの早見表
年齢ごとの起こりやすさと、気をつけたいことを1つの表にまとめました。
スクリーンショットして、スマホに入れておくのもおすすめです。

📱 この早見表は画像として保存できます。画像を長押し →「写真に保存」(iPhone・Androidどちらも同じ)で、いつでもサッと見返せます。
起こりやすさには個人差があります。
表はあくまで目安として、心配なときはいつでも小児科に相談してくださいね。
よくある質問(FAQ)7つ
Q1. 熱性けいれんで、脳に障がいが残ることはありますか?
よくあるタイプの熱性けいれんで、脳に障がいが残ることはまずないといわれています。
知能や発達にも影響しないと考えられているので、必要以上に心配しなくて大丈夫です。
Q2. けいれんしている間、息が止まっているようでこわいです
けいれん中は、息が浅くなったり、顔色が悪く見えたりすることがあります。
多くは数分でおさまり、息も元に戻ります。
顔を横に向けて、息をしやすい姿勢を保ってあげましょう。
5分以上続く・顔色がとても悪いときは119番をしてください。
Q3. 夜中に熱が出たら、けいれんが心配で眠れません
熱が出るたびに、一晩中起きて見張る必要はありません。
同じ部屋で寝て、いつもとちがう物音や動きに気づける環境にしておけば十分です。
親が休むことも、次の日の看病のために大切ですよ。
Q4. 熱が出たら、すぐ解熱剤を使えばけいれんを防げますか?
解熱剤では、熱性けいれんを予防できないと分かっています。
解熱剤は、つらさをやわらげるために、医師の指示どおり使ってください。
Q5. きょうだいも熱性けいれんを起こしますか?
家族に熱性けいれんを起こした人がいると、起こしやすい傾向があるといわれています。
下の子が熱を出したときも、同じ対応ができるように準備しておくと安心です。
Q6. 熱性けいれんのあと、お風呂や外遊びはいつからOK?
熱が下がって、いつもどおり元気に過ごせていれば、ふだんの生活に戻って大丈夫です。
熱が高いときやぐったりしているときは、お風呂はお休みして、体をふく程度にしましょう。
迷うときは、受診した医師に確認してください。
Q7. 何歳になったら、もう心配いりませんか?
多くの子は、5〜6歳ごろには熱が出てもけいれんしなくなります。
6歳をこえてからのけいれんや、熱がないときのけいれんは、別の原因も考えられます。
その場合は、小児科に相談しましょう。
あなたのおうちの「もしもの備え」は?
熱性けいれんへの備えは、家族ごとにいろいろな工夫があります。
「スマホのロック画面に5ステップを入れている」という声もありました。
あなたのおうちでは、子どもの急な発熱にどんな準備をしていますか?
よかったら、コメントで教えてくださいね。
🛍️ この記事のテーマに合う育児グッズ
子どもの発熱と、もしものけいれんへの備えに役立つ、わが家で実際に使ってよかったアイテム👇
・オムロンの予測式体温計 けんおんくん
・脇の下を冷やす冷却袋 わきアイス(幼児・小児用)
・母子手帳・お薬手帳・診察券をまとめるジャバラケース
・洗える防水の汗取り敷きパッド
・やけどしにくい超音波式の加湿器
その他の育児グッズは楽天ROOM(papasuta-room)にまとめています。
まとめ
🌿 この記事のまとめ
・熱性けいれんは6か月〜5歳ごろの10人に1人くらいが経験する、めずらしくない発作
・ほとんどは5分以内におさまり、後遺症を残すことはまずない
・起きたら「時計を見る・横向きに寝かせる・口に何も入れない・様子を見る(動画)・おさまったら受診」
・5分以上続く、片側だけ、意識が戻らない、くり返すときは迷わず119番
・予防の坐薬は全員に必要なわけではない。かかりつけ医と相談して決める
おわりに
わが子のけいれんを目の前にして、こわくない親はいません。
頭が真っ白になっても、それはあなたが弱いからではなく、人としてあたりまえの反応です。
だからこそ、元気な今日のうちに、5ステップを紙に書いて冷蔵庫に貼ってみてください。
「時計を見る」「横に向ける」「口に何も入れない」。
この3つを覚えておくだけで、もしもの夜のあなたは、きっと落ち着いて動けますよ。
※この記事は2026年11月時点の、熱性けいれんに関する一般的な情報(日本小児神経学会「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」の考え方など)をもとにまとめたものです。医療的な診断や治療の代わりになるものではありません。#7119の実施地域や夜間に受診できる病院は、お住まいの市区町村・都道府県で異なるため、必ずお住まいの地域の情報を確認してください。けいれんが起きたとき・心配なときは、かかりつけの小児科を受診してください。