役に立つことの喜びを子どもに伝える方法
親としては、「お年寄りに席を譲ろうね」とか「困ってる人には優しくしようね」と、具体的なマナーをひとつずつ教えるのも大事ですが、それよりも「人の役に立つことって気持ちいいよ!」っていう感覚を伝えたほうが、自然に周りに優しくできるようになります。
この喜びって、ほめたり叱ったりでやる気を引き出すよりも、長く続くポジティブな動機づけになるんです。
ほめられたいから頑張る子や、叱られるのが嫌だから動く子は、見返りがないと行動しにくくなりがち。
でも、「人の役に立てるのが嬉しい!」って思える子は、誰かに喜んでもらうことが自分の喜びにもつながるので、自然にやる気が湧いてくるんですね。
親としては、この「人の役に立つ喜び」をサポートしてあげることで、子どもが内側から湧いてくるやる気を持つようになります。
じゃあ、どうやって子どもにこの「人の役に立つ喜び」を教えるか?
ポイントは、子どもが誰かのために何かして、その結果、相手が喜んでくれる経験を積ませてあげることです。
たとえば、家事をしているときに「手伝ってくれたらすごく助かるよ!」と言ってみて、実際に手伝ってもらったら「おかげで早く終わったよ、ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えます。
こうやって、「誰かが喜ぶことをすると、自分も気持ちがいい!」という経験をたくさん積むと、見返りを求めずに動く力が育っていくんです。
さらに、親自身が「人の役に立つ喜び」を大切にしている姿を見せることも、子どもにとって大きな学びになります。
たとえば、家族や友達に手を貸したり、ボランティアに参加してみたり、自分も他人のために行動することを楽しんでいる様子を見せることで、子どもも自然にそれを感じ取ります。
「自分の行動が誰かの役に立つ」って経験は、親が見せたり、子ども自身が体験したりすることで少しずつ育まれていくんですね。
子どもが誰かに親切にしたときには、その行動をただ喜んであげましょう。
「その行動でみんなが助かったよ」なんて伝えて、見返りを求めずに一緒に喜ぶことで、子どもも「誰かのために動くのは、それだけでうれしいことなんだな」って感じられるようになります。
まとめると、「人の役に立つ喜び」を伝えることで、長く続くやる気を子どもに育てられるってことです。
これなら、マナーや優しさも自然と身についていきますよね。
日常の中で小さな手伝いをお願いして、そのたびに感謝の気持ちを伝えるだけでも、子どもの中でこの「喜びの種」が育っていくはずです。
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