子どもの心に響く「私メッセージ」の伝え方とは?親子の信頼を深めるコミュニケーション術

子育て中、子どもに「何かをやめてほしい」「もっと協力してほしい」と感じる場面は多いですよね。

でも、いきなり「どうして言うことを聞かないの!」「ちゃんとしなさい!」と叱ってしまうと、子どもは反発したり耳を塞いでしまうことも。

そんなときこそ活用したいのが「私メッセージ」です。

親の気持ちや状況を子どもに伝えることで、ただ叱るのではなく、子どもが自分から行動を改めようと思えるようになります。

今回は、「私メッセージ」を使った子どもとの接し方を分かりやすく解説します。

目次

「私メッセージ」とは?

「私メッセージ」とは、自分の感情や考えを子どもに伝える方法です。

例えば、次のような言葉がこれに当たります。

× 命令や叱責の言葉

• 「静かにしなさい!」

• 「なんで勝手に出かけたの?」

○ 私メッセージ

• 「お父さん、君が騒いでいると静かに話せなくて困っているんだ」

• 「お母さん、君がいなくて心配だったのよ。どこにいるか分からなかったから」

このように「自分の気持ち」を中心に話すことで、子どもは責められていると感じにくくなり、親の話を冷静に受け止めやすくなります。

「私メッセージ」を使うメリット

1. 子どもが自分から考えて行動するようになる

「お父さん困っている」と言われると、子どもは「どうすれば困らせないで済むだろう?」と考えます。

命令よりも自主性を促せるのです。

2. 親の気持ちが伝わりやすい

叱られているわけではないと分かるので、子どもは親の言葉に耳を傾けやすくなります。

3. 親子の信頼関係が深まる

親の気持ちが具体的に伝わることで、子どもは「自分が大切にされている」と感じます。

実際に使ってみよう!シーン別「私メッセージ」の例

① 部屋を散らかしたまま遊んでいるとき

NG例

「なんで片付けないの!早く片付けなさい!」 

OK例

「お母さん、床におもちゃが散らかっていると歩くときに転びそうで怖いの。片付けてもらえると安心するよ。」

② 寝る時間を過ぎてもテレビを見ているとき

NG例

「いつまでテレビ見てるの!早く寝なさい!」

OK例

「お父さん、君が夜更かしすると次の日に疲れてしまうんじゃないかと心配なんだ。そろそろ寝てくれると嬉しいな。」

③ 公園で順番を守らず遊んでいるとき

NG例

「ちゃんと順番守りなさい!」

OK例

「お母さん、他のお友達が順番を待っているのを見て、少し気まずい気持ちになっちゃった。次は順番を守れるかな?」

④ お皿を運ぶときに適当に扱っているとき

NG例:「そんな乱暴にしないで!」

OK例

「お母さん、君がお皿を落としてケガをしないか心配なんだ。もっと丁寧に持ってくれると安心だよ。」

⑤ 学校からのプリントを渡してくれないとき

NG例

「なんでプリント渡してくれないの!毎回困るんだけど!」

OK例

「お父さん、プリントがないと学校の予定が分からなくて不安なんだ。見つけたらすぐ渡してくれると助かるよ。」

⑥ お菓子を食べすぎているとき

NG例

「もうお菓子食べるのやめなさい!」

OK例

「お母さん、お菓子をたくさん食べるとお腹が痛くならないか心配なの。少し休憩してくれると嬉しいな。」

⑦ 宿題を後回しにして遊んでいるとき

NG例

「宿題しないと遊べないよ!今すぐやりなさい!」

OK例

「お父さん、宿題が終わっていないと夜になってから君が焦ってしまうんじゃないかと気になっているんだ。今やると後で楽になるよ。」

⑧ 外に出るときに寒い格好をしているとき

NG例

「そんな格好じゃ寒いでしょ!ちゃんと着なさい!」

OK例

「お母さん、君が薄着で風邪をひかないか心配なの。上着を着てくれると安心するな。」

⑨ お風呂に入らないで遊び続けているとき

NG例:「いつまで遊んでるの!早くお風呂に入りなさい!」

OK例

「お父さん、君が遊びすぎて疲れてしまうんじゃないかと心配だよ。お風呂に入るとスッキリして気持ちいいよ。」

ポイント

「私がどう感じているのか」を具体的に伝えることで、子どもは「自分が親に影響を与えている」と感じられます。

子どもを責めずに依頼する形にすることで、受け入れてもらいやすくなります。

日常生活で「私メッセージ」を取り入れることで、親子の信頼関係を深め、よりスムーズなコミュニケーションが取れるようになります。

ぜひ試してみてくださいね!

「私メッセージ」を効果的に使うコツ

1. 理由をしっかり伝える

子どもにとって「親が困る理由」は意外と分かりにくいもの。

2. 具体的な行動を依頼する

ただ感情を伝えるだけでなく、子どもに「何をしてほしいか」を分かりやすく伝えることが大切です。

例:「次から、何時に帰るか教えてくれると嬉しいな」など。

3. 日常的にポジティブな「私メッセージ」も活用する

「ありがとう」「助かるよ」といった感謝や喜びも「私メッセージ」に含まれます。

例えば、「君がお手伝いしてくれると、お母さんすごく助かるよ」と伝えると、子どもは「また手伝おう」と思ってくれるはず。

子育て中のパパママに向けて

「私メッセージ」は、子どもを怒ったり命令したりするのではなく、親の気持ちを正直に伝えることで、子どもが自分で行動を変えるきっかけを作る方法です。

忙しい毎日でも、親子の絆を深めながら子どもを育てていくことができます。

ぜひ日常生活の中で活用してみてくださいね。

子どもとの会話が変われば、家庭の雰囲気もグッと明るくなるはずです。

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【終わりに】

それではこれで、

「 子どもの心に響く「私メッセージ」の伝え方 」とは?親子の信頼を深めるコミュニケーション術を終わります。

子育てのキーワードは

「ママさんと一緒に考え、ママさんに寄り添い、ママさんと共に同じ方向を向いて行動しよう」です。

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